名文を暗唱、夏目漱石『虞美人草』

今日は気分が重いというよりからだが重かった。足が重くて散歩に出かけるとかやる気が起こらない。それで掃除をしたり片付けをして少しは体を動かそうと気を使った。食べる元気は衰えないから困る。
昨日の日記を読み返すと精神的疲れがかなりある。『リンバロストの乙女』を読んでも解決できないのなら『秘密の花園』か『ジェーン・エア』を引っ張り出すか(笑)。

もひとつ対策を考えなくっちゃということで、姉への電話を愚痴を聞くばかりでなくこちらから話しかけて少し建設的にできないかなと考えた。
さりげなく本を読む話に持っていったら、いま朝日新聞に漱石の『我輩は猫である』が連載されているという。姉は『猫』よりも『三四郎』のほうがおもしろいと話し出して、『虞美人草』の出だしがすごい名文やでと暗唱したのには驚いた。その調子で『小公女』のセーラが可愛いとか、ミンチン女史が好かんとか、大笑いで今日の電話は大成功。明日は『あしながおじさん』かな(笑)。思いつきはいいがネタがすぐに尽きそう。
本を読めなくなったと最近言い出して、ずっと買っていた芥川賞作品が出ている『文藝春秋』を買わなくなっている。またさりげなく買って行こうかな。

未読本が積んであるのに『リンバロストの乙女』

アマゾンに頼んだ『プルーストと過ごす夏』が届いた。昔よく読んだジュリア・クリステヴァが書いてるからすぐに読みたいが、『流砂』(ヘニング・マンケル)だけは先に読んでしまおう。まだ去年の夏に買って表紙しか見ていない『背信の都 上下』(ジェイムズ・エルロイ)もある。その他、清野栄一さんと四方田犬彦さんの本も複数読みかけたまま置いてある。あせる。

先日なんとなく手に取った『そばかす』(ジーン・ポーター)に魅入られて最初から全部読んだ。そしたら続編というか『そばかす』に登場した少年少女が大人になって物語のバックボーンになっている『リンバロストの乙女 上下』を自然に読み始めて全部読んでしまった。こどもの時からの愛読書で100回以上読んでいるけど、読むたびにこころが生き返る思いがする。
『キャロル』はいいところに付箋を貼ってあるのでそこを中心にあちこち読んだ。

週に一度とはいえ姉の相手をしに行くのが何年も続いているから、行くという行為だけでなく精神的な疲れにもなっている。毎日20〜30分の電話を欠かさずかけているのもしんどい気分になって溜まっている。
楽しい読書という気分転換が必要なのだろう。他になにか気晴らしの方法があれば教えて欲しい。姪は食べ歩きやジム通いでうまく気分転換しているようだ。
もうちょっと時間を上手に使ってもっと映画DVDを見たりしたらいいのだが、夜中前までにこのブログを書こうと思うので時間が途切れ途切れになる。
好きなとき読めておもしろくためになるのがツイッター、だけどツイッター読むのが楽しみというのもちょっとなあ。

お酒と甘いもの

思いついたように酒はからだによくないから晩酌はやめようというときがある。3日ほど酒なしが続くがいつのまにか復活しているのがおかしい。鍋物したらビールとかいって自然に復活している。今日はスペアリブだからと赤ワインが出たので、お酒はやめてたんとちゃうのと聞いたら、土日は飲むんだって。
スペアリブを長時間煮たの、目玉焼きにシラスをかけたの、ザワークラウトとピクルス、トーストにアボカドを塗ったの、それにワイン、最後は紅茶でしめた。

そのあと、わたしが今日は甘いものがあるねんと出したのは、おととい姉に持って行った和菓子から分けておいた鶴屋八幡のもなか。つぶ餡でうまい。相方がつぶ餡好きなので確認して買ってきた。味も好きだが小豆の皮も食べたほうがいいからつぶ餡なんだそうな。
甘いものをやめてからだいぶ経ったが、姉と姪にもらったり、頼まれて買って行ったりするので、このところ甘いもの好きに戻ってしまった。そろそろ引き締めにかからなければ。

あくびがとまらない

わたしは夜更かしの朝寝坊である。遅く寝て遅く起きる。何時に起きてるの?と聞かれるとあせる(笑)。ほとんど毎日8時間寝ている。姉のところへ行く日だけ早く起きるのでその前夜は少し早く寝ようと思っているが、早く寝るのがむずかしい。じっと目をつぶって手を組み上を向いているうちに眠れるのだが、時間がかかる。いつもはお風呂に入って眠いぎりぎりまで本を読むかSNSを見ていて眠いなと目を閉じたらすぐに熟睡してしまうのだが。

今日は6時間睡眠でもうちょっと寝ていたかったが用事があって起きた。昼の間はなんともなかったが、晩ご飯にワインを少々飲んだのが影響したのか眠くてたまらない。欠伸の連続である。いまから寝て2時間経ったら起きようかと思ったが、食後の片づけと洗濯もまだなので起きていることにした。
あくびが出ると涙と鼻水が出てティッシュの山となる。コーヒー淹れたら少しは収まるかな。これから5時間ほど起きていれば8時間眠れるのだし(笑)。

寒かったりゆるんだり

2月がそろそろ終わる。昨日は暖かだったが今日はぐっと冷え込んで部屋でも姉の家へ出かけても寒かった。お腹が冷えている感じでトイレが近くていやになる。阪急百貨店ではじめてトイレを借りた。阪神歴が長いがトイレを借りたことなんかなかったのに。

今日は24日で最終金曜日のせいかくるまで道が混み合っていた。梅田からタクシーに乗ったら、以前乗せたことがあると運転手さんにいわれた。
給料日やからATMの前を通ったら人がたくさん並んでいた。新大阪駅もいつもより混雑していた。週末なんだ。
帰り心斎橋で降りて、クリスタ長堀に無印良品ができていると聞いていたので行ってみた。広くはないが狭くもない。いろんな商品が少しずつなんでもある感じ。枕カバーを替えるつもりで半分の4枚(2枚×2つ分4660円)だけ買った。あと半分の4枚はまたこの次ぎ。
着るものはクセがあるからいつも見るだけで買ったことがほとんどない。買物袋は普通の感じの紺のを買って愛用している。
ふらっと立ち寄れる店があるとうれしい。
あとは商店街を外から眺めるだけで通り過ぎ、お茶も飲まずに帰った。今夜はふとんを暖めて早寝しよう。冷えに用心。

お別れのお茶

先日近所に長く住んでいるAさんが引っ越すからと挨拶にこられた。仲良くしていたということでもなく、自然にお互いここに住んでいるって感じで長い月日を経過してきた。
捨てられていた猫を拾ったとき、Aさんのところでは先にいた2匹の猫がいやがるので困っていたところをうちが引き受けた。たびたび話に出るうちで19年過ごした花子である。極端な人見知りの花子だったがAさんだけは別でなついていた。
それ以外は出会ったときに挨拶するくらいだったが、地震や近所の火事のときに声をかけたりを心がけるようにした。おたがい自然にいつもここにいる人みたいな感じだった。

そんな彼女が引っ越すのだから、そりゃお茶くらいせなあかんなと誘って今日午後のお茶をした。近所のお店の手づくりケーキと紅茶を出して1時間半、彼女は喋り続けた。ここに住み、ミナミで働いていたこと、早く配偶者を亡くしたこと、大病と大怪我のこと。聞かせてもらってどっと疲れたけど、聞いてよかった。彼女も話してよかったと思っているでしょう。これでお別れだから話せたこともあったと思う。

リチャード・リンクレイター監督『ビフォア・サンセット』を再び

ビフォアシリーズの2作目。前作『ビフォア・サンライズ』から9年経った設定で出演者も9年経って同じカップル、ジェシー(イーサン・ホーク)とセリーヌ(ジェリー・デルピー)である。
今回もすごくよかった。内容がわかっているだけに見方が深まった。ジェシーの「パリのアメリカ人」的なちょっと田舎者のようなところと、セリーヌのおしゃれなパリジェンヌ的なところがとてもよい。

ジェシーは9年前の出来事をテーマにした小説を書き、作家として認められて、いまパリの書店でサイン会が開かれている。一人の女性ファンが事実かと突っ込んで聞くのがおもしろい。話しながらセリーヌが来ていることに気がつく。セリーヌはこの書店の常連でジェシーがパリに来ているのを知り立ち寄ったのだ。
飛行機の時間がせまっているけど、少しだけと書店の人にいって二人はカフェに行く。歩きながらもお店でも話がつきない二人。店が手配してくれた車に迎えに来てもらい、しゃべりながら結局はセリーヌの住まいまで行く。
セリーヌの部屋のインテリアが素敵。ジェリーはセリーヌに歌をうたってと頼み、セリーヌはギターを抱えて歌う。
最後に部屋でかけるニーナ・シモンの歌が素敵。

『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』を再び

『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』を去年の8月に見て魅せられ、翌日9年後の『ビフォア・サンセット』を見てますます惹きつけられた。1995年と2004年に見ていたら自慢しまくってただろうけど、残念ながら2本とも2016年にアマゾンプライムで見せてもらってわいわいいってる。
3作目の『ビフォア・ミッドナイト』の物語はまた9年後になるのだが、これはDVDを買ってここにある。連続で見るつもり。

3作とも見てから1作目を見ると、最初は気がつかなかったことにいろいろと気がついて満足感に満たされた。
フランス人のジュリー・デルピーとアメリカ人のイーサン・ホークはヨーロッパを走る列車で偶然知り合い、その夜を共に街を歩きまわり公園で横になって過ごす。映画『第三の男』で知られたウィーンの大観覧車が動いているのが懐かしい。詩人、占い女などと声を交わし、クラブ、バーなどで遊び、最後はお金がなくなって入ったバーでワインを借りて公園へ。そこで一夜を過ごして朝の別れ。ほんとによかった。

C.サレンバーガー『機長、究極の決断「ハドソン川」の奇跡』

クリント・イーストウッド監督の映画『ハドソン川の奇跡』を見て感想(1月30日)を書いたら、yosさんが「原作が大好きです。3回ぐらい読んだ。映画も見て、すごくよかった。」とコメント(ミクシィ日記)をくれた。
わたしは原作があったことも知らずに見ていたので、あわてて本を買って2回読んだ。クリント・イーストウッド監督は映画化にあたって、原作全体でなく事故に焦点をあてている。事故シーンの合間に過去のことや私生活も少しはあるけれど、事故と全員生還にテーマをしぼっている。そして事故対応の必然が見るものを納得させる。

原作ではサリー・サレンバーガー機長の生まれてからいまにいたる生活や仕事のこと、とりわけ「飛ぶこと」への憧れと現実化について詳しく書いていて感銘を受けた。
子供時代に父親から受けた実地の教育は、ワシントン大統領の子供時代のようであるし、ロバート・B・パーカーが書いた私立探偵スペンサーが依頼人の少年と家を建てるシーンを思い出した。
私生活で夫妻にこどもができず、養子を2回もらうところはアメリカだなあと感心した。

映画では事故調査を中心にもってきて、あの判断でよかったのか的を絞ったスリリングな展開だった。本書を読むと軍隊体験も含む飛行経験を重ねていたからこその、事故対応だと納得できる。機長と副操縦士が冷静に判断したこともすごいことだった。客室乗務員3人の冷静な行動も素晴らしい。
yosさんこの本を教えてくれてありがとう。
(十亀 洋訳 静山社文庫 838円+税)

手作りのおやつ

何十年も所帯をはっている食いしん坊の2人だから料理の本はいっぱいある。その上に毎月雑誌など買い足している。最近は血圧を下げるとか腸に優しいとか健康関連本もよく買っている。料理人は今日はなににしようかと古い本と新しい本を点検しつつ食材を買う。男の料理やなと思うときもあるし、男女関係なく食べることが好きだから作ってるんやと思うときあり。わたしの仕事は食べるのと片付け。

今日は日曜日なので手作りおやつが出た。小豆を炊いたのにご飯を少し混ぜて塩を少々入れ温める。別鍋でさつまいもを焼いておく。うちはビタクラフトのフライパンに並べいれて蓋をし弱火で柔らかくなるまで。焼けたさつまいもを適当に切って深皿に盛り小豆をかっこよくかける。それだけでおいしいおやつができた。
砂糖を入れてないので、さつまいもの甘さが際立つ。おいしかった〜 三年番茶で甘さがもひとつ引き立ってた。