バムアーのメンズキャップとバッグのはなし

相方に封筒が届いた。注文したバムアーのメンズキャップが入っていた。野球帽型で、さっそくかぶって出かけてご機嫌さんである。バムアーは先日はじめて知ったメーカーなんだけど、写真を見たときからお気に入りだった。
実はその前に古いバッグが入れてある戸棚から、これっというのが見つかった。20年も前にわたしがアメリカ村の輸入品の店で買った肩掛けバッグで、店の人が狩猟のときに銃弾を入れておくためのものだと説明してくれた。開け口が狭いのもそれで納得してうれしそうに肩に掛けていたが、わたしが着るものが普通なので釣り合わず、結局あまり持たないで古いもの入れ行きとなっていた。バッグについているタグが帽子のと一致しているのを見つけて大喜び。帽子は黒でバッグはベージュだが、さすが同じメーカーの品、よく合う。そして両方とも丈夫そう。

春の愁ひ

暖かくなった。肉体的には足がだるく目がかすんだりなんとなくしんどい。したがって気持ちもだるくて重い。これがわたしの春の愁いやなと思ったら大伴家持の歌が浮かび上がってきた。
家持の絶唱三首と言われている短歌
春の野に 霞たなびき うら悲し この夕影に うぐひす鳴くも
わが宿の いささ群竹 吹く風の 音のかそけき この夕かも
うらうらに 照れる春日に ひばり上がり 心悲しも ひとりし思へば

からだが元気で心だけ愁ひているのならええけど、からだも心も愁ひ状態なのでつまらない。「愁ひ」の先人がいることに慰められて、風呂入って寝よ。

菜種梅雨とか春霖とか

暖かくなって喜んでいたら寒のもどりとかで寒さがもどり、雨降り続きのいまは「春霖」だからといって耐える。菜種が咲いているのは近年見ないけど、最近の雨の日々は菜種梅雨である。
あまり降られたらいやになるけど、久しぶりに降る雨はありがたい。窓から街路樹を見ると枝が濡れてうれしそう。

雨降りのせいで外に出ないから桜に降る雨を今年は見ていない。土佐稲荷神社くらい行こうかと思うけどおっくう。せめて身近な近所の公園と教会の庭の桜を見に行こうかなと思う。明日はスーパーに行くつもりなので帰りに回り道しよう。この辺りは小さな公園がたくさんあって桜の木をチェックしてある。明日天気が良ければ桜めぐりをしてもいいな。椿の花も見たいな。乙女椿がある公園とマンションを見ながら歩こうか。

しゃべって笑って食べて・・・凝り解消の予定

昔のことだが、朝目が覚めると天井がぐるぐる回っていたことがあった。じっと目をつぶってやりすごしたが実にいやなものだ。前夜に見た映画『2001年宇宙の旅』のいろんなシーンが浮かび上がってきて眠れない。起きたらからだがふらふらしてなにかにつかまらないと倒れそう。結局、横になって眠ることでやり過ごしたがいやな経験だった。その後も「めまいがするから横になるわと寝てしまうことがたまにあった。
その現象が過去のことでなく先日にも起こった。起き上がってからつるかめ整体院に電話したら、今日は営業しているとのことで予約して午後行って診てもらった。ずいぶんと凝っていると感心(?)されました(笑)。圧してほぐしてもらってええ塩梅にしてもらった、ほっ!
来週は女友だちと梅田で飲み会の予定。ネットでできた友人たちで初対面の人ばかりだが、テーマがしっかりしているのでしゃべって笑って食べてストレス&凝り解消できるでしょう。

晩ご飯はイカのトマトソースが主菜

朝から買い物して姉の家に行った。庭続きの隣家の古木の桜が満開なのを愛でさせてもらい、散る花びらの下で花見弁当を食べる予定だったが、風が通って寒いと姉がいいだし、いつものコタツの上に広げることになった。わたしとしては高級弁当で、デザートにショートケーキも買ったので、豪華やな贅沢やなとはやしながらの老女二人の花見の食事になった。

夕方になる前に雨が降り出したので早めに片付けて梅田へ出て百貨店でいろいろ見た。見ただけで買ったのは靴下だけだけど。百貨店の各階をゆっくり見たのは久しぶりだ。いつも食品売り場をばたばたするだけなので、今日はゆっくり小物など好きなもので気分を変えた。それでも足に疲れがたまっている感じ。

帰ってお風呂に入って出てきたら晩ご飯ができていた。
イカをトマトで煮たのと、根菜たっぷりのラタトゥイユ、芽キャベツの炒めたの、ピクルスなどたっぷり山盛り一人あたり4皿、それとバケットと紅茶。

暖かくてうっとおしい春の日

今日は暖かくて、この暖かさはなんでやという感じだった。春だから暖かくてうっとおしい(笑)。家で着てたセーターのまま外出してコンビニに寄り、つるかめ整体院に行った。もうちょっとよそに着ていく服を買いに行かなきゃ。
そうそう、先日のことだが、歯医者の帰りに散歩していてモンベルの前を通ったら街着にも着られるスポーツウエアに赤いバッグを斜めがけしたマネキンが見えて、わたしはしばしたたずんで欲しそうに眺めていた。まあいまはええかと帰ってきたが、お金をもっていたらあのバッグを買うところだった。こんな感じでけっこうモンベルで買い物している。あれは古いバッグ類を入れてある戸棚に入っているはず。先日もイギリス製の野外用バッグが出てきたっけ。それはアメリカ村で一目惚れして買ったものだ。なつかしい一品。
ほこりを払ってまた持とう。しっかりした縫製のバッグを肩にかけてさっそうと歩こう、よたよたと(笑)。

堀江でごはん

ヴィク・ファン・クラブの会員で英語の専門家であるI さんと誘い合わせて堀江で晩ご飯を食べた。エルソカロブリトー (El Zocalo.Burrito)ってお店で、メキシコ料理を食べながらコロナビールを飲んでしゃべるしゃべる。エス二ック料理大好きなのでぱくぱく食べた。また食べたくなる味だ。また食べに来よう。
「堀江でごはん」をすませてジョローナさんでそれぞれの買い物をして隣のコーヒー店でオススメの美味しいコーヒーを飲んで、おしゃべりいっぱいして帰ってきた。わたしのジョローナの小物はそれぞれ行く場所が決まった。次はごはんの相手のiさんにもらったおみやげ「そのまま混ぜる雑穀」を食べるのが楽しみ。楽しみの多い人生であると我ながら思う(笑)。
コーヒーのあとに行くつもりだったバーアブサンは定休日なので今日はお開きとしてタクシーで帰ることに。とても楽しい春の一夜だった。

友だちがおいしい果物を送ってくれた

関東に住むYさんから和歌山県観音山フルーツガーデンの柑橘類が届いた。ここのはおいしいからとご自身のお取り寄せといっしょに注文してくださったもの。いろんなオレンジやみかんのほかにドライフルーツの柿も入っていた。

さっそくおやつにドライフルーツを食べた。干し柿とは違ういままで食べたことのないさっぱりしたうまさ。「のうかかわかすシリーズ」というドライフルーツはナシやモモやイチジクなど10種類ほどあって、どれもうまそう。そのうちイチジクを買って食べてみようと思う。

夕食後に食べたオレンジもうまかった。防腐剤・ワックス不使用とのことで安心して食べられる。皮はお風呂に入れよう。箱にはいろいろな種類の柑橘類が入っているので当分楽しめる。うれしいなあ。

Yさんはメールで、わたしたちが大好きだった作家コリン・デクスターが3月21日に亡くなられたことを教えてくれた。わたしは全然知らなかった。物心ともに友だちはありがたい。

ミステリーで恋愛小説『トレント最後の事件』

先日「探偵小説 最初の3冊」というタイトルで、F・W・クロフツ『樽』、A・A・ミルン『赤色館の秘密』(いまは『赤い家の秘密』)、E・C・ベントリー『トレント最後の事件』のことを書いた。
『トレント最後の事件』を突然思い出したと書いたが、実は新刊の文庫本を本屋で見かけて突然!思い出したのだった。クリスタ長堀にある本屋さんはわたしが欲しい本がわりとすぐ目につく。ちょっと前の川端康成の「虹いくたび」もそうだった。本の並べ方がわたしに合っているみたい。そのときはほうと思っただけだったが、帰り道で無性に読みたくなって、通りかかったよその本屋さんを見たが見つからなかった。それでまたクリスタ長堀まで行って買ったというわけ。

トレントの最後の事件なのだが、トレントがいままで扱った事件は前作があるわけでなく、この本の中で言われているだけである。本職は画家なのだが有名な素人探偵として新聞社から依頼を受け、自身の推理による解決までを書いて探偵料と原稿料を稼ぐ。探偵にせよ画家にせよ普通は寡黙な人間だと思うが、トレントはおしゃべりである。めちゃくちゃおしゃべりで楽しい(笑)。

トレントはアメリカ人の大富豪で大実業家マンダースンがイギリスの海岸の別荘で殺された事件を調べるために現地に到着した。紹介される前に海岸の崖にひとり座っている富豪夫人メイベルを見て一目惚れする。のちに彼女に紹介されるが夫の莫大な遺産を受け継いだ未亡人と思うと片思いのまま諦めるしかない。
(『トレント最後の事件』E・C・ベントリー 大久保康雄訳 創元推理文庫 1000円+税)