ポーチドエッグとスクランブルエッグ

先日、ソフィア・コッポラ監督の『SOMEWHERE』という映画を見たとき、映画スターの娘がハリウッドの高級ホテルで朝食をつくるシーンがあった。大きな鍋からポーチドエッグをすくいあげるところがよかった。
一時期うちでもポーチドエッグに凝っていたときがあった。そのころ吉田健一さんが卵はポーチドエッグと書いてはったのを思い出した(覚え間違いではないと思うけど)。
映画を見た翌日のご飯にポーチドエッッグが出た。ちょっと中身がお皿に流れてたけど味は上等。ええ卵を買ってきたから間違いない。それから毎日のようにポーチドエッグが出てくる。だんだん調子に乗った感じですっきりと出来上がっている。これはブキッチョなわたしには無理だ。

毎日上品なポーチドエッグを食べる快楽はありがたいけど、わたしの好きなのはスクランブルエッグなのである。タマゴだけのもいいけど、手元にある野菜やハムを炒めたのにタマゴを混ぜてかきまわしたのが好き。