ニコラス・ハイトナー監督の映画をはじめて見た。舞台監督出身だそうで、この作品も同名の舞台をキャストもそのままで2006年に映画化したもの。
1983年、イングランドの名門大学オックスフォードやケンブリッジを目指して、ヨークシャーのグラマースクールの進学クラスで8人の生徒が勉強している。
老教師ヘクター(リチャード・グリフィス)は人間味のある学問を広く学ぶよう個性的な教え方をしている。それでは進学は無理だと校長はオクスフォード出の若い教師アーウィン(スティーブン・キャンベル・ムーア)を採用する。アーウィンの教え方はヘクターと正反対の受験教育である。
ヘクターは超太っているが繊細な人で、詩や哲学を教育や人生の糧にしている。対立するアーウィンはいやな奴っぽく出てきたけど繊細な人であった。
もう一人の女性教師はどうなのかと見ていたら、もののわかった人で最後にはまとめ役のようになっていてナイスやった。
生徒たちは可愛い上にしっかりしてるしで目のご馳走だった。こんな勉強でオクスフォードへ入るんだなとちょっと思ったけど、いやいや、しっかり本を読み必死で論文を書いていた。しかも面接のときの自己主張がしっかりしている。
ヘクター先生がオートバイで通勤していて走るシーンがけっこうあるのだが、ヨークシャーのこういう道をダルジールシリーズ(レジナルド・ヒル)のウィールド部長刑事も走っているのだと感慨深いものがあった。
音楽が80年代はじめらしくニューウェーヴだったし、ゲイシネマでもあって、なんだかうれしかった。