オペラ『ドン・ジョバンニ』後半をDVDで見た

18日に前半を見て、後半をようやく今日見た。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲1788年初演
『ドン・ジョバンニ』1999年6月ウィーンにて
リッカルド・ムーティ指揮、ウィーン国立歌劇場合唱団&管弦楽団

長らくクラシック音楽をきいてなかったのが、村上春樹『騎士団長殺し』で目が覚めた。
モーツアルトのオペラ『ドン・ジョバンニ』というタイトルは知っていたが重要な項目である「騎士団長殺し」に関心をもっていなかった。小説についてはともかく、モーツアルトのオペラを知らんのは恥ずかしい。長いこと『魔笛』のファンだったのに残念なりと図書館で借りてきたDVDで勉強したというわけ。
ドン・ジョバンニによる騎士団長殺しの詳細がわかり、娘さんと婚約者のこともわかり、なるほどなのであった。

DVDとはいえ、久しぶりに見た舞台は華やかで、スピーディな演出が気持ち良く、華麗な衣装がすごくよかった。女性の胸元が大胆に開けられた衣装がそれぞれ似合っていた。

オペラ『ドン・ジョバンニ』のDVDを見た

土日も変わらずばたばたと過ごしている。家事ってやってもやってもあるもんだ。でも実はぼーっとさぼっている時間のほうが多かったりして・・・ぼーっとしている合間に家事、かな。本は読んでいるが、完読できなくて、何冊か読みかけたままである。そのうち解決すると思っているが、いつのことやら。
映画はiMacがきてから毎晩見ている。まだブログに書いてないのもある。
今夜はオペラを見た。モーツアルトの『ドン・ジョバンニ』。「騎士団長殺し」である。半分だけ見たので、後半は明日。すごいし、楽しいし。舞台装置も衣装もすごくいい。

iMacに慣れたらヴィク・ファン・クラブの会報づくりはうんとラクになる見込みだが、今月はまだ戸惑いが多くてラクとは言い難い。まだ3日だもんね。ただ画面が27インチになったのですごく動作しやすい。Pagesでのレイアウトがものすごくラクだ。画面がすごくきめ細かくなったようで目に優しいのを感じる。
あれもこれもとやることがいっぱい。

「ラジオのように」はいまも甘美

先日、突然、コ ム ラ ジ オーと歌声が聞こえて、なつかしいなあとしばし聞き惚れていた。久しぶりにCDかけたんだ。
この曲を最初に聞いたのは50年近く昔のこと、友人カップルを訪ねて東京へ行き、新宿やら明大前やらのジャズ喫茶に連れて行ってもらった。彼らの部屋にはレコードと本がたくさんあり、わたしらより数歩前を進んでいるのがわかった。そのときに聞かされたレコードがブリジット・フォンテーヌの「ラジオのように」だった。甘くて知的なブリジットとアレスキの声にアート・アンサンブル・オブ・シカゴの演奏が加わる。甘美な音に酔ってしまった。

大阪にもどってすぐにLPコーナーに行って輸入レコードを買った。当時のLPコーナーは東京のレコード店より早く輸入レコードが入荷するのが自慢の店だった。ちょっと前から行きつけになっていてフリージャズのレコードをたくさん買った。

そのころは泉北の団地に住んでいて、広くはないが明るく、遠方の友だちをよく泊めたものだ。西成区から移り住んで3年間、いつも誰かが来てレコード聞いたりしゃべったりで賑やかだった。
いまは亡きジャズ喫茶マントヒヒのマスターもよく泊まりに来てた。東北出身なので近所の山菜を教えてくれた。秋にはアケビを採った。
その雰囲気にぴったりなのが「ラジオのように」だったといま思う。時を超えて甘い気分になっている。

グレン・グールド「ゴールドベルグ変奏曲」を聞きながら

こどものころは父親が適当に自分の好みのレコードを買ってきたのを聞いていた。うちには戦火をくぐった蓄音機とSPレコードがあった。レコードは大衆的なクラシック、タンゴ、シャンソン、映画音楽など。ラジオではディキシージャズ、スイングジャズを聞いていた。この父親のおかげかいまだになんでも聞く。クラブの爆音でも大丈夫(笑)。

さっきツイッターを読んでいたらYouTubeで「Glenn Gould Bach Goldberg Variations 1981 Studio Video complete 」というツイートが現れた。
いまちょうどサラ・パレツキーの『カウンター・ポイント』を再読中である。ヴィクの恋人ジェイクがコントラバス奏者だし、ヴィクの亡き母はクラシックの歌い手でありピアノを教えていた。そんなことでクラシック熱がじわじわ湧いてきたとき、偶然現れたYouTubeをクリックした。

グレン・グールドはフリージャズ熱が一段落したころによく聞いていた。LPレコードがCDになったころだ。最近はあまり聞いてなかったが、グールドがわたしのいちばん好きな漱石の『草枕』を愛読していたことを知ってますます好きになった。
47分19秒の演奏が終わった。音だけでなく弾いている姿が見られてよかった。

マーティン・スコセッシ監督『ラスト・ワルツ』

昨夜はボブ・ディランのステージを思い出しているうちに懐かしさがつのり、久しぶりに映画『ラスト・ワルツ』を見ることにした。1978年製作のマーティン・スコセッシ監督の作品で、ザ・バンドの解散コンサートの映像とインタビューを組み合わせて絶妙な美しさをもった映画である。

そのころはジャズから離れてパンクにはまりだしたころで、ザ・バンドなんてバンドがあったのも知らなかった。そのころから読み出したロック雑誌に出ていたのか、誰かから勧められたのか、相方が見に行き、帰ってから「ものすごくよかった、明日見に行け」と強引に勧めたのだ。
難波の映画館に行ったらけっこう人が入っていた。2階の前のほうに座って最終回を見たわけだが、最初はわけがわからず、途中からは熱中してもう一度見たかった。

ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、ヴァン・モリソン、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、ドクター・ジョン、マディー・ウォーターズ、ロニー・ホーキンス、ポール・バターフィールド、ニール・ダイヤモンド、エミール・ハリス、ザ・ステイプルズ、リンゴ・スター、ロン・ウッド、・・・。以上、ネットから出演者名をコピペしました。

ニール・ヤングを初めて知った。よかった〜 ロビー・ロバートソン、このときはまだ真価がわかってなかった。この二人を知っただけで幸運だったなあ。
そしてボブ・ディランが素敵だった。名前となにかで聞いた歌しか知らなかったのが、ここで見てすごい人だとわかった。

最後にラスト・ワルツがバックに流れて、これで終わったと思ったら、なんと「グリーンスリーブス」が美しく奏でられ、もうもう感激の涙だった。昨夜もじーんとしながらいっしょに歌っていた。

1994年のボブ・ディラン

ボブ・ディランにノーベル賞ということで名前や写真を見る機会が増えた。もらっても断っても話題になる人である。サルトルのように断るのをかっこいいという時代でもないから、もらっておいたらええやんと思う。

わたしはずっとジャズを聞いてきて、ジャズミュージシャンの来日公演にはずいぶん行った。70年代の終わる頃にパンクに目覚めたが、それまではローリングストーンズさえ気にしていなかった。80年代は同時にボブ・ディランを含めてロックを吸収しようとしたから大変だった。

90年代はニューウェーヴからも遠のきつつあり、アフリカやアイルランドなどの音楽を聞いてみようかと思ってレコードを買いだした。レコードからCDになっていたかしら。
そんなときアメリカ村のバオバブって中古レコード店をやっている女性と知り合った。バオバブは20年もやっていた店を今年閉めてネット販売専門店になっている。いまサイトを見たら「広大なアフリカ大陸のほぼ中央に位置する、コンゴ民主共和国(Democratique Republique Du Congo = 旧ザイール)」のめくるめく優美な音楽の専門サイトです。」とあった。
勧められるままにザイールのレコードを買ったのを思い出した。でも都会派というかやっぱりパンクっぽいのが好きなわたしには大地の音楽はちょっと遠かった。

いやいや、いろいろ思い出すことがあるもんです。

今日の話題はボブ・ディラン。
バオバブの彼女がチケットを買ったのに行けなくなったという知らせがオフィスの隣室のMさんを通じて入ってきた。1994年2月12日 大阪城ホールの入場券が2枚あった。けっこう高かったが、それもそのはず、前から10番目くらいのアリーナ席だった。椅子はあったがずっと立っていたように覚えている。歌うボブ・ディランの眼光はするどく一瞬射すくめられたようなときがあった。

PRHYTHM EXOTIC NIGHT MARKET アルゼンチンの歌姫 Marina Fages来日公演

細野ビルのライブからもどってきたところ。ほんまに久しぶりのライブだったが、目の前で見るのはやっぱりええもんだ。
EXPEヨシタケさんの真空管アンプを使った甘美なギター、ブエノスアイレスからやってきたマリナ・ファヘスのドスの効いた歌声、女性ミュージシャンYTAMO、女性DJ YA△MA・・・と新鮮で甘美な音の洪水の中で楽しめた。
わたしはもう10年ほどヨシタケファンなので、もちろん一番前列でギターを弾くヨシタケさんを見える席を確保。
マリナ・ファヘスの歌い方はさすがブエノスアイレスの人だと思った。野性味があるのに都会的で、怖さと可愛らしさが共存している。
ヨシタケさんのギターの手と足の動きと真空管アンプの灯のまたたきに魅せられた。
これも久しぶりの女性DJ YA△MAさんのプレイも大好きなので楽しめた。

庭には食べ物の屋台が5つほど出ていて、いろんな飲み物、カレー、パンなど食べ物もあり、音と食と会話を楽しんだ一夜だった。早めの晩ご飯を食べて行ったのにカレー食べてワインとマテ茶を飲んで今日も食欲解禁してしもた。
相方に紹介されたサガンファンのJ子さんにライブが始まる前に乙女文学について少しだけウンチクを披露した。キャロルのことをご存知なかったので宣伝した(笑)。
合間に庭に出てまいこさんの手作りパンを買った。そばにいたJ子さんがクッキーの包みをお土産にくれたので、買ったばかりのパンを一個進呈。どちらもまいこさん製(笑)。

グリーンスリーブス

昨夜深夜に2回目の『秘密の花園』を見ていた。全体が大好きな映画なんだけど、台所でグリーンスリーブスの歌声が流れるシーンが好き。外には春の風が吹き、広い台所で使用人たちが働いている。そこに歌がゆっくりと流れたのでびっくりしたがとても場面に似合っていていいシーンだ。久しぶりにきいたグリーンスリーブスでいろんなことを思い出した。

この曲はわたしが若いときに曲にはまったく関係なく曲名を知った。ドロシー・L・セイヤーズ浅羽莢子訳『学寮祭の夜』(創元推理文庫)(わたしがこどものときから大切にしていた本は訳者が黒沼健さんで『大学祭の夜』)で、ピーター卿がハリエット・ヴェーンにプレゼントする骨董品店で梱包を待っているときに小さな楽器で弾いたのがグリーンスリーブスだった。ピーターのテナーに合わせてハリエットも歌う。どんな曲が調べるすべもなく何十年も経った。

イギリス児童文学にはまったのはいまから思うと何十年前のことだが、アリソン・アトリー『時の旅人』で歌われていて感激した。ずっと過去のスコットランド女王の時代と現代を行き来するお話なんだけど、グリーンスリーブスは過去の時代に、その時代の新しい歌であった。

それからまた、いまから7年くらい前のことだが、ジャズの店SUBで店主でベーシストの西山さんが「好きな曲を演奏してあげる」と言ったときに、間髪を入れず「グリーンスリーブス」と言ったものだ(笑)。実はこの曲はコルトレーンがやっているのをレコードで聞いていたので言うたんやけど。ちょっとびっくりされたけど弾いてくださり、演奏後「ええ曲や」と言われたのを大切に覚えている。亡くなるまで何度も演奏してもらった。

中原昌也 自伝『死んでも 何も残さない』

先日の午前中にNHKラジオ第一放送をかけたら「すっぴん」アンカーの藤井彩子さんと話していたのが本書の著者中原昌也さんだった。たしかテキーラの飲み方についてが話題だった。ヘンな面白い人だなあと聞いていたら作家だとのことで、さっそく検索したのが発端だった。
たくさん本を出しておられ、先日「伯爵夫人」で話題になった三島由紀夫賞を2001年に受賞している。アマゾンでつらつら眺めて単行本で安い本を探して、いちばん安く手に入る単行本が本書だった。中原昌也 自伝『死んでも 何も残さない』(2011 新潮社)
さっそく注文したのがおととい到着。表紙とカバーにかわいいイラストがあり、特にカバーは真っ赤な地に黄色いクマさんのイラストがかわいい。前は前向き、後ろは後ろ向きのランドセル背負ったクマさん。

昨日と今日で読んでしまった。
小説と思って読み出したので違和感あり。それであちこちしてから最後のページを見たら「本書は著者の談話を編集部が構成したものである。」とあった。それで納得しておもしろく読んだ。

本書がおもしろいのは東京育ちの子供時代を経て高校中退にいたる親子関係、そして音楽関連のことを淡々と語っていること。バイトしても東京の子のおっとりしたところとちゃっかりしたところがあっておもしろい。四方田犬彦さんについで東京で育った男子の生態がわかった。

彼が活動していた1990年代、2000年代はわたしはもう音楽を聞くことを卒業していたので「暴力温泉芸者」というバンド名は知っていたけど聞くことはなかった。

次は小説を読もうと思う。それにしても知らない作家が多すぎる。

バルバラ『ナントに雨が降る』

今日は一日中雨だった。やんだかと思うと降って一日中、さっきまで。春の雨が街路樹の新緑の葉っぱを濡らしていていい感じ。いまのところ、大阪は穏やかだ。

「雨が降る」ってシャンソンがあるなあと思い出して検索したら「ナントに雨が降る」が出てきた。昔LPレコードを持っていたのを思い出した。バルバラ好きだったなあ。歌が自然に口に出てきた。うんとセンチメンタルに歌ってみる。

2年くらい前に反原発の人たちのお話会が心斎橋のカフェであった。たまたま日本に戻ってきたフランス在住の女性がナントに住んでいると自己紹介されたので、「ナントに雨が降るですね」と言ったらご存知なかった。1時間くらい後で「思い出した、銅像が建っている人ね」と言われた。ほんまかなと思ったが「そうでしょうね」と答えておいた。この歌でナントという地名が世界中に(?)広まったのだから銅像が建っても不思議でないかも。
せっかく思い出したのだから久しぶりにYouTubeで聞くとしよう。