体調すぐれず 思うようにいかん

昨夜はDJ パーティのライブストリーミングを二つ連続で視聴して楽しかったが疲れた。二つ目の大阪の女性3人の楽しいプレイが夜中の2時過ぎに終わってすぐに横になったのだが、掛け布団をかぶったと同時に寝てしまい、目が覚めたのは8時間後だった。その間ぐっすり寝てた。それで今日は体調が良いのなら話がとおるが、天気が悪いせいか体調すぐれず。
昨日は実際の天気の先をいって「明日は雨やで」といってた。膝が教えてくれるねん。

今日はぐずぐずして一日を過ごした。まあ、ほとんど読書やけど。ここ数日読んでいる村上春樹『アフターダーク』『東京奇譚集』『神の子どもたちはみな踊る』の3冊がそれぞれおもしろい。大長編もいいがいままでタイトルも知らなかった本がおもしろいので大満足である。
阪神大震災を重く受け止めてはった村上さんは、コロナをどういうふうに受け止めておられるだろうか。同時代を生きている人間として気になる。

疲れがたまってるので『家なき子』を読む

ここ数日疲れがたまっているのを感じる。片付けをしていて途中で休むことが多い。そんなときはちょっとパソコンの前に座ってなんとなくニュースを読んだり、知り合いのブログを読んでいたりする。手持ち無沙汰解消になにかないかなと考えて、青空文庫を開いた。いま読みたいのはなにかなあと作品名と作家名を見ていく。いちばん近くに読んだのが『家なき子』である。「これやこれや」と下巻を読み出した。この前に読んだだ時からそんなに経ってない。

主人公ルミ、弟のような親友マチア、そして賢い犬カピの織りなす愛と正義の物語である。貧しい暮らしだが、音楽の才能を生かして人生を前向きに歩んでいく。
これでもかというくらい事件が起こる。逃げずに前向きに進む少年2人と犬1匹。最後は立派な家柄の出身であることがわかる。

おもしろいのは「どら焼き」をマチアのためにルミが焼いてやるところ。小麦粉とバターと卵でつくる。戦後にわたしが親にナイショで焼いた「おやき」とは大違いだが。

疲れが溜まっているといいながらパソコン画面をにらんでいる。今日はそろそろ片付けて寝ることにしよう。ルミくんたち、おやすみ。

吉屋信子先生(わたしの戦争体験記 85)

我が家の古い本箱に吉屋信子の少女小説が何冊か入っていた。もう読まないから処分しようと思ったが古本屋に持っていくには汚すぎるのでゴミ袋に入れた。そこからこれは捨てられないと取り出したのが『紅雀』。戦争中に姉が大切に持っているのを読ませてもらった。わたしは疎開するとき持って行きたかったが「ダメ」と姉は離さなかった。それで疎開するまでの1〜4年の間に何回か読ませてもらった。
山梨県に疎開したからそれっきりになっていたが、20数年後、泉北に住んでいたとき駅前の本屋さんで見つけたのがいま持っている本だ。1977年ポプラ社発行。この本を読んでからいままで何度読んだろう。読むたびに深く共感している。

戦争中の厳しいときに、苦労した『紅雀』の主人公が最後に幸せになるのがどれだけ気持ちが落ち着いたか思い出す。読みたいといったら貸してくれた姉に感謝。でも姉は本をくれなかったけどね笑。

吉屋信子の少女小説はすべてというくらい読んでいるが、その中でいちばん好きなのが『紅雀』である。これからも何度も読むだろう。

みかん

柿のことは何度も書いているのにみかんはほとんどない。毎日食べているのにそれはあかんやん。ちょっとベランダに置いてあるのをとってこよ。部屋に置くとぬくもるから寒いところに置いてある。ぬくい部屋でつめたいみかん、うま!

柿は夏の終わりに見かけるとすぐに買って食べ、以後毎日のように食べる。いろんな種類があるがどれも好きで高価なのはもちろんうまいし、平民的なのもそれなりにうまい。毎日食べて飽きない一番好きな果物だ。
ずっと前のことだけど、紀州出身の友達がいて毎年秋になると富有柿を1箱送ってくれた。届くとすぐに立派な富有柿を2個ずつ近所の友達ふたりに持って行った。この習慣は長いこと続いていたがいつのまにか縁が切れてしまった。あの柿はうまかったなあ。

あかん、今日はみかんのことを書こうと思ったんだった。
「みかん」で思い出すのは芥川龍之介の小説『蜜柑』だ。小学校の教科書に載っていた。いま青空文庫で何十年ぶりかで読んだ。覚えていたとおりだった。

わたしは汽車からみかんを投げた少女のほうなのに、なぜか芥川龍之介の視線で読んでいたよ。

村上春樹『海辺のカフカ』を読書中(わたしの戦争体験記 78)

一度だあっと最後まで読んでいま再読中。一度目で見逃してしまったところが二度目でわかってよかった。
物語の中といっても最初のほうだが、主人公の田村カフカくんが出てこない章がある。もう一人の主人公ナカタサトルさんの子供時代の受難の物語である。ナカタさんは東京都から山梨県に集団疎開した5人のうちの一人である。物語の中のナカタさんは老人になっていて、社会保障のお金で生活していて、猫と話ができたり、東京都中野区の空からイワシやアジ、そして違う場所ではヒルを降らせる。

わたしはナカタさんと同じ時期に大阪市から縁故疎開で山梨県に疎開した。そして『海辺のカフカ』に描かれる事件の起きたときは山梨県にいた。
敗色濃い時期の国民学校5年生1学期のとき、体操の時間に女の先生が「女子は来週の体操時間は山に入って訓練しよう。アメリカ兵がおそってきたらナギナタでやっつける、貞操を守る訓練」といった。恐ろしい気持ちでいたらすぐに来週がやってきて体育の時間はいつもの体操だった。あんなにやれやれと思ったことはない。もしかして山に入ってなにごとか起こったらどうだったろう。女先生はナカタくんの先生のようなことになっていたかもといま思うのである。

前にも書いたが「コーシンチクチクノミが刺す お腹の周りを旋回中なり」という歌が流行った。コーシンは甲州と信州の略である。お腹の周りをノミがちくちくするくらいにコーシン地区にはアメリカの飛行機が飛んでいたということかと、いまになって思う。

村上春樹さんの本、読み終わったのとこれから読むのと

●読み終わった本
風の歌を聴け
1973年のピンボール
羊をめぐる冒険(上下)
ダンス・ダンス・ダンス(上下)
ノルウェイの森(上下)
ねじまき鳥クロニクル(123)
国境の南、太陽の西
旅行記 遠い太鼓

●これから読む本
海辺のカフカ(上下)
色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上下)
短編集 女のいない男たち

わたしはずっと村上春樹は苦手やねんと言い続けてきた。いまから振り返ると最初に読んだ本も忘れているが、内容から「1973年のピンボール」だったかなと思う。うろ覚えで「ダンス・ダンス・ダンス」といっていたが間違いだった。

のちに友人が絶対いいから読めと読み終わった本を送ってくれたが読まずに返した。「色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年」「1Q84」。それなのに「騎士団長殺し」はタイトルに惹かれて、読んだら貸してねと頼んで読ませてもらった。それだってどんなことを書いてるのかな、なんて思いが強かった。
「騎士団長殺し」はタイトルがまず気に入った。井戸も気に入った。登場人物も気に入った。再読して返却したけどもう一度読みたい。きっと買って読むことになるだろう。

今回村上作品を何冊か読んで、いちばん気に入ったのは『ねじまき鳥クロニクル(123)』だ。言葉しか知らなかった「ノモンハン事件」について深く知ることができた。わたしは国民学校生のとき『奉天』で処刑された日本軍人についての本を読んで、もやもやしたものをずっと胸にもっていた。本書では村上春樹がノモンハン事件を伝えようとした強い意思を感じて感動した。ノモンハンで苦闘した間宮中尉がようやく帰国して、年老いてから若い女性と出会い野菜づくりに励んでいるところが大好きだ。

読書熱どっかへとんでいけ

この1週間ほどハルキ熱の余波でよれよれだった。昨日は週に一度の整体院でこめかみのあたりが凝ってるのを揉みほぐしてもらった。今日は月に一度借りるマッサージチェアで1時間背中をマッサージしてきた。両方とも効いた〜 今日ようやく蘇った感じ。

いままで村上春樹の本を読む気がせーへんといって、タイトルが気に入った『騎士団長殺し』だけしか読んでなかった。先日、夫がなぜか数冊の文庫本を買ってきて読み出し、読むのがとまらないので読み終えた分を借りて読むことにした。『ノルウェイの森』から『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』『ダンス・ダンス・ダンス』まで。そしたらヒジョーにおもしろくて夢中になって読んだのはいいが、肩が凝り目がしばしばだ。それがおとといまで。
昨日から回復に向けてラクに暮らすように心がけているわけ。
なにか感想を書こうと思ったが、それは先に伸ばして印象だけを書いておこう。そのうち1冊ずつ書く気になると思う。

全体にストーリーがおもしろい。小説家だなあと思う。登場人物がよく死ぬ。

村上春樹『ノルウェイの森』を読んだ

今日は雨も降らず暑くもない気持ち良い日曜日だった。数日前に夫から村上春樹の『ノルウェイの森』(上下)を借りて読み出したのが、昨夜読み終われずにさっきようやく読了した。久しぶりに恋愛小説を堪能してまんぞくまんぞく。

村上春樹の本は『ダンス・ダンス・ダンス』が出たときしか読んでない。なぜかあまり熱中できなくて、村上春樹はわたしには合わない作家と独り合点してしまった。それ以来なにも読んでいなくて、友人が全部持ってるから貸してあげるといっても、頑なに「読みたくないからいらん」と断ってきた。
今回「はるきさん、きらいやねん」から「好き」に転向。
夫に「よかったわ〜」といったら、「これも読むか」と『風の歌を聴け』など4冊出してきたので、もうちょっとしたら読む。
目が悪いのであまり熱中したらあかんのやけど、『ノルウェイの森』は恋物語に惹かれてつい読み過ごしてしまった。

わたしは恋愛小説が好き。そういえばながらく恋愛小説を読んでなかった。読んでないからこの日記にも感想が書いてないままだ。どんなんが好きかと考えたら、やっぱりデュラス。フランソワーズ・サガンは読みすぎてすこし飽き気味。先日古い本の整理をしていたらマルグリット・デュラスの『タルキニアの子馬』が出てきた。遅れたが今年も読もうと思う。30年くらい前から毎年夏になると出してきて読む本だ。
これからは『ノルウェイの森』も毎年夏になると出してきて読むかもしれない。なぜ夏かというと初読が夏だったから(笑)。

『ノルウェイの森』は素晴らしい恋愛小説だ。語られるのは「愛」と「自殺」と「音楽」である。最後にワタナベ君が救われるのは、緑との熱い愛があるから。
長いこと誤解してたけど、村上春樹は恋愛小説の名手だ。

『家なき子』が焼くどらやき

『家なき子』を読んでいたら、主人公のルミが親友のマチアに「帰ったらどらやきをいっぱい作って食べさせてやるから」という言葉があってびっくりした。「どらやき・・? 英語かフランス語でホットケーキみたいな言い方はないの?」
あとから読んだところにも何回かどらやきは出てきたけど、どうも慣れない。

読み終わってから「フランスのどらやき」みたいな言葉でいくつか検索したら、あるじゃないの「フレンチどらやき」の店とか。地図もあった。なんや、普通にあるんや、知らんかったのはあたしだけか。
ルミは小麦粉、卵、バターをたくさん買って、育ての親の家に帰り豪勢に「どらやき」を焼く。牛乳は苦労して手に入れたお金で雌牛を買って連れて帰り、世話になったおばさんにあげて、それから自分が乳をしぼる。

ああ、もうちょっとで物語は終わる。
もうちょっとで真実の母に会って、自分の生まれと身分を知り、持っているはずの財産を本当に相続する。離れていた恋人にも会うことができる。

三度目の『家なき子』は青空文庫で

『家なき子』(エクトール・マロ)は、小さい時から家にあった本で、姉や兄たちが読み散らかした本箱の中にあった。わたしが読んだのは一度や二度でなく、何度も読んで最後の幸せになるところでいい気分になっていた。

疎開先に持って行かなかったので縁は切れていたが、いまから10数年前に図書館の子供本の棚で見かけてその場で読み出し、座り込んでだーっと最後まで読んでしまった。
面白かったなあ、昔読んだままやったなあと感動したがいろいろ忙しくてそのままになっていた。その後、気になったこともあったが、そのままで、最近になってもう一度読みたいな、買おうかなと思った。そういえば青空文庫があったやん、あればすぐ読めるわと探したところ、楠山正雄訳のがちゃんとあった。昨日のことです。

いつものいらちで途中から読み出し、前へ戻ったり、最後へ行ったり、そうそう、嵐になって一家離散するところ、炭鉱で事故のところもあったっけと、いろいろ確かめつつ読んでいる。

気になったのは、ディケンズの作品と似通ったところがあることで、『荒涼館』と似ているなと思った。時代とか調べなあかんと思いつつ、思ってるだけでしょう、多分。