ヴェルナー・ヘルツォーク監督『アラビアの女王 愛と宿命の日々』

アラビアの女王ってどういうこと?とまずタイトルで疑問が浮かんだ。解説に「20世紀初頭、イラクとヨルダン両国の国境線を引いてイラク建国の立役者となり、“砂漠の女王”と呼ばれたイギリス人女性ガートルード・ベルの生涯を描いた伝記ドラマ映画。」とあったのにますます引き込まれて、これは見なくてはと片付けもそこそこにiMacの前に座った。

二コール・キッドマンは美人すぎて大好きな女優とは言いにくい。『コールド・マウンテン』での美しさときたらいいようがなく美しくて、いいけど美人すぎると引いてしまった。やっぱりアカデミー賞をとった『めぐりあう時間たち』がよかったけど、あの作品ではジュリアン・ムーアのほうがずば抜けていたと思う。

第一次大戦についてわたしが思い出すのは『チボー家の人々』の第1巻「1914年夏」である。それからヴァージニア・ウルフの作品であり、ミステリにとんで、ドロシー・L・ セイヤーズのピーター・ウィムジイ卿シリーズ」である。あの時代の話なんだと納得。
もっとすごいというか、わかった!と膝を叩いたのは『アラビアのロレンス』のロレンスが現れて二コール・キッドマン演じるガートルード・ベルと親しく会話するところ。
頭の中にぐじゃぐじゃとある小説からの情報がほどけてあの時代が浮かび上がり、二コール・キッドマンの美しくも威厳のある姿となった。実際にすごい人だったと検索を続けてわかった。

爽やかな季節、家でも爽やかな気分で

一年中で最も爽やかな季節らしい。けどわたしはお彼岸もなにもあったものじゃない。昨日も今日も家でパソコンと机の間を行ったりきたり。起きたのはお昼頃だけど、寝るのは夜中過ぎて3時。今日はヴィク・ファン・クラブ会報のあとがきを書いてプリントして綴じて会員さんに送るまでをやった。もちろんそればっかりではなくて、ツイッターを読んだり友だちにメールしたりして遊んだけど。たまっていた本もいくらか読んだ。

こんな日に外出したら気分良いだろうなと洗濯物を干しながら考えていた。相方は昨夜も今日も踊りにお出かけ。足腰丈夫ならいっしょに行くところだが、足手まといになると思うと家で自分の仕事をしていたほうがいい。それにやっぱり体調がよくないから昼寝も。

ヴィク・ファン・クラブは「誠実、献身、正直、会費」をモットーにしている。(原典はエスター・アベリル『黒ネコジェニーのおはなし』)35年前にこの本を読んで以来、わたしが勝手に使ってるだけだけど、これすごくいい言葉だと思う。鬱陶しい世の中を「誠実、献身、正直、会費」で乗り切ろう。

スリランカカレーを食べてスリランカの勉強

最近の我が家のカレーはスリランカカレーであると作る人がいっている。たしかにカレーは独特な味わいでうまいけど、「スリランカ」って国はどこにあるの」というのがわたしの最初の問い。

スリランカ民主社会主義共和国、通称スリランカ、1948年イギリスからセイロンとして独立。72年にスリランカ共和国に改称して英連邦内の共和国となり、1978年からスリランカ民主社会主義共和国となった。
セイロンはインド洋にあり、国民の7割が仏教徒である。

《》はウィキペディアより
《島国で、現在もこの国が占める主たる島をセイロン島と呼ぶ。国名をスリランカに改称したシリマヴォ・バンダラナイケは世界初の女性首相である。また、国民の7割が仏教徒(上座部仏教)である。》

《文化遺産は、聖地アヌラーダプラ(1982年)、古代都市ポロンナルワ(1982年)、古代都市シーギリヤ(1982年)、聖地キャンディ(1988年)、ゴールの旧市街と要塞(1988年)、ダンブッラの黄金寺院(1991年)。
自然遺産は、シンハラジャ森林保護区(1988年)、スリランカの中央高地(2010年)。》

以上丸写しだが、カタカナの響きにも懐かしいようなエキゾティックな響きを感じる。これはなにかを読んで感じるのがいいかも。参考文献を読まなきゃ。

セイロンという名称はセイロン紅茶で知っていただけという情けないわたし。これからスリランカカレーを食べながらぼちぼち勉強していこう。

作るのが楽しみ、食べるのが楽しみ

午後から買い物に出かける相方に『週刊現代』を買ってきてと頼んだ。東日本大震災のときは新聞をやめていたから、当分は週刊誌くらい買って読もうということでいろいろ買ってみて、気に入った『週刊現代』をいまも買っている。雑誌を発売日に買うクセがあって、いつもは月曜日、祝祭日がある週は金曜日。

今日はこれも面白そうやから買ってきたと『ku : nel 』11月号。(数日前には『ELLE gourmet』を買った。)表紙に「料理の力は人生の力だ」とあるのが気に入ったみたい。
きっぱりと美しい島田順子さんの写真が表紙にあり、食、おしゃれ、ライフスタイルなど島田さんのページがたくさんあって読むところが多い。ヤマザキマリさんの連載エッセイ「わたしの扉の向う側」が楽しいし。

わたしは雑誌を読むのが好きで、それも発売日に買って読むのが好き。料理の写真をおいしそうやなといいつつ読んでそれっきり。でも読んだり見たりするのが好きの積み重ねがセンスになってるぞと思う。自画自賛(笑)。
相方にとって雑誌は実用記事を読むもの。記事を参考にして料理するのを楽しみにしている。それを食べるのがわたしの楽しみ。

ジュンク堂難波店 彷徨

たまにいつも行かない本屋さんに行ってみようと思い、姉の家の帰りに梅田を通って心斎橋を通って湊町のジュンク堂へ行ってみた。御堂筋を心斎橋から南へ行ったのは久しぶり。堀江アメ村あたりとは若者でも雰囲気が全然違う。タクシーの運転手さんによれば、東を向いて堺筋のほうへ行けば中国人が多くて賑やかでっせとのこと。ここらあたりの若い者は信号無視して歩くから気をつけにゃという。

雰囲気が違うねと言いながら湊町リバープレイス正面へ。いままでは地下鉄でしか来たことがないのでお店の位置関係がわかるかなと思ったら、目的のビルは真正面にあって中に入っているスーパーとホームセンターの名前がでかでかと見える。ほれ行く先わかったじゃん。
エスカレーターで3階に上がると、広〜い本屋さん。ワンフロワーだけどものすごく広くて迷路のよう。だが迷路ではなくて、きちんと専門ごとに仕切ってあってさまざまな本が並んでいる。
くらくらのまま、ミステリの文庫本売り場へ行き、北欧の女性刑事ものを買った。コーヒーはどこへ行ったら飲めるの?とレジで聞いたら地下のドトールと提携しているそうだ。この広い本棚を眺めながらコーヒーを飲みたかったので、今日はまあいいかとそのまま帰った。
もう二回ほど通って湊町に体が慣れたら地下なとよそのカフェなと行こう。

アラジンのトースター

数日前に女性誌の料理記事を読んでいたらオーブントースターでつくる料理のページがあった。うちは長らく普通のトースターを使っているが、しまい込んで使わなかった時期が長かった。ずっとトーストを食べず、フランスパン系の長いパンを食べていたから。
半年くらい前に近所に良い小麦粉で美味しいトーストパンを焼いているパン屋さんが見つかった。毎週水曜日だけトーストパンを焼いているので忘れずに相方が買いに行く。わたしはありがたく食べさせてもらっている。

トースターで普通に焼いたパンに四つ葉バターをつけたトーストはうまいけど、もうちょっとなにかしたパンが食べたいねというのが最近の我が家だった。フライパンで軽く焼いて上にアボカドをのせたり、目玉焼きをのせたりもいいけど、もうちょっとね。
雑誌記事で見たオーブントースターの写真からネット検索で色々見て3種類の候補が見つかった。寸法を調べて置く場所を確保。毎日見るところだから見た目がよくなきゃと意見が一致した場所。まあ、空いてるとこはここしかない場所(笑)。

ネットで在庫など調べて、すぐに欲しいから買いに行くわと、わたしが整体院から帰ったらもう買ってきてあった。
そのオーブントースターのメーカーはアラジン。ずっと昔にどこに行っても使っていた石油ストーブのアラジンを知ってるでしょ。そのアラジン社製。

今日の晩ご飯は、ビールと鶏の胸肉の焼いたんと茹で野菜、細かく切った野菜のサラダ、アラジンのオーブントースターで焼いたトーストをバターで。紅茶、栗きんとん。

毎日柿を食べている

果物の中で一番好きなのは「柿」だと毎年書いてきたが、今年も元気で「和歌山の柿はうまいなあ」といえるのがありがたい。10年くらい毎年、和歌山に実家のある友人が九度山の柿の大箱を送ってくれていた。その方がVFCを辞められ柿も来なくなった。困ったなと思う間もなく近所に無農薬野菜を売る店が3店もでき、柿も梨もどっさり手に入るようになった。

いまは平核無柿(ひらたねなしかき)が出始めたところ、小さいし甘みは少ないが、「柿の季節がきたね」と毎日食べている。この後に出てくる富有柿が楽しみ。大きな柿をむいて美しい色の果実を口にする快楽が今年もあると思うとうれしい。今年も元気で生きている。

関東の友だちが「お取り寄せ」で一緒に買うからと、うちのぶんも御所柿を注文してあるとのこと。ありがたいなあ。1901年に正岡子規が御所柿を食べていると寺の鐘が鳴ったとか。俳句は法隆寺だが実際は東大寺だったとか。

バリー・ジェンキンス脚本・監督『ムーンライト』

2017年2月アカデミー賞作品賞と脚色賞を受賞。製作総指揮にブラッド・ピットの名前がある。
ゲイの少年の孤独と愛が描かれた作品で最後まで静かに見ていた。
どうしようもない麻薬中毒の母親に育てられた少年シャロンは級友のケヴィンと密やかに愛を交わす。売人をしている男がシャロンに好意を持ち海で泳ぐことや人生についてあれこれを教える。重苦しい学校生活といじめに全然卑屈にならないシャロン。暴力には暴力で返すところも自然にやっている。お金をむしり取っていく母親の存在にもめげず大人になっていく。
大人になり売人になったシャロンにケヴィンから電話がかかる。小さな食堂で働くケヴィンは離婚して息子と暮らしている。食堂を訪れたシャロンは麻薬の売人で、金歯をはめ、高級車に乗っている。でも話す二人は自然体。男が自分の体に触れたのはあの一回だけとシャロンはケヴィンに告白する。

暴力場面は多々あるのに静謐な作品。『キャロル』を思い出した。純愛映画が好きだ。見てよかった。

大型の台風18号

3連休中に台風がくると早くから知っていた。大阪は台風がくるといっても最近は全然こないから、今回も来ないやろと思うし、いやいや今度こそくるでと思うし。さいわい出かけるところはないから気にすることはない。
最近の大阪は台風がくるのを早くからニュースで知り、心の準備をしているとスカで終わることが多い。だからこそ、いつも今度こそほんまに来るでと思うのである。さすがに風呂に水を張っておくことまではしないが。非常用の食べ物はいつも用意してあるし、枕元には靴と懐中電灯が置いてある。リュックサックも置いてある。

晩ご飯をすませて片付けの途中から雨音がしてきた。そうそう、物干し竿が1本あるのを片付けようと昨日話してたのに忘れてた。ベランダを点検して飛ぶものがないのを確かめてきつく戸を閉めた。

9時に姉に電話したら、うっとおしいけど一昨日から雨戸を全部閉めてあるからもう寝るわといってた。あんたもはよ寝えやとのことだが、そうはいかん。わたしが寝るのは台風がどんなふうに去っていくか点検してから。

アダム・ブルックス脚本・監督『姉のいた夏、いない夏』

2001年のアメリカ映画。郊外の中産階級の典型のような家庭で仲良く育った年の離れた姉妹の物語。姉フェイスがキャメロン・ディアスで妹がジョーダナ・ブリュースター。絵を描きたかったが実業家になった父親が仕事の悩みが原因で病死したあと、姉娘は母親と妹を置いて夢を追いかけて出て行く。テレビニュースで見たパリの若者デモに影響されてヨーロッパへ。妹には毎日のように絵葉書を書くと約束した。

フェイスがポルトガルの海辺で自殺したと知らせがあった。妹は姉の死の真相を知りたいと思いつめ、高校卒業後一人でヨーロッパへ出かける。7年前にパリで姉の恋人だったウルフ(クリストファー・エクレストン)に会い話をすると、ウルフは心配していっしょに行動することになる。70年代の闘争をともに闘った二人だが、穏健なウルフに対して過激なフェイスはより過激な路線をいき、テロにまで行き着いた。

運動から離れてポルトガルの海岸に行ったフェイスとウルフは海を見つめて語り合う。その後フェイスは一人崖から飛び込む。ウルフは村人に助けを求めたがフェイスは死んでいた。
フィービーは勝手に死んでしまった姉に怒りを爆発させるが、海辺でウルフに受け止められる。ウルフがいい人でよかった。大人になって我が家にもどったフィービーは母と抱き合う。

60〜70年代の若者を丁寧に描いた映画だけど、過激派の人たちがいっこも汚くない、いまでも通じる感じ。以前見たときはもっと激しいものを感じたが、今日は穏やかなノスタルジックな感覚で受け止めていた。