みかん

柿のことは何度も書いているのにみかんはほとんどない。毎日食べているのにそれはあかんやん。ちょっとベランダに置いてあるのをとってこよ。部屋に置くとぬくもるから寒いところに置いてある。ぬくい部屋でつめたいみかん、うま!

柿は夏の終わりに見かけるとすぐに買って食べ、以後毎日のように食べる。いろんな種類があるがどれも好きで高価なのはもちろんうまいし、平民的なのもそれなりにうまい。毎日食べて飽きない一番好きな果物だ。
ずっと前のことだけど、紀州出身の友達がいて毎年秋になると富有柿を1箱送ってくれた。届くとすぐに立派な富有柿を2個ずつ近所の友達ふたりに持って行った。この習慣は長いこと続いていたがいつのまにか縁が切れてしまった。あの柿はうまかったなあ。

あかん、今日はみかんのことを書こうと思ったんだった。
「みかん」で思い出すのは芥川龍之介の小説『蜜柑』だ。小学校の教科書に載っていた。いま青空文庫で何十年ぶりかで読んだ。覚えていたとおりだった。

わたしは汽車からみかんを投げた少女のほうなのに、なぜか芥川龍之介の視線で読んでいたよ。