1957年、アイルランドの小さな町で育った3人の女性の成長物語。ベニー(ミニー・ドライヴァー)は洋服屋の一人娘で太め大柄の物怖じしない明るい女性。イヴ(ジェラルディン・オラウ)は孤児で尼僧たちに育てられた美女。ふたりはダブリンの大学に入学するが、下宿は許されずにダブリンまでバス通学する。大学で幼なじみの美人のナン(サフロン・バローズ)と再会する。
ベニーは医学生でラグビー選手のジャック(クリス・オドネル)に一目惚れ。イヴはジャックの友人のエイダンと仲良くなる。大学のパーティでなかなかダンスの相手がなかったベニーだが、最後のダンスをジャックが申し込む。ベニーとジャックはだんだん惹かれあっていく。ジャックは医者の息子だが手術や血に弱い。
森の中に森番だったイヴの親が残した小屋があり、18歳になったイヴは鍵をもらい手を加えて泊まれるようにする。
ベニーの父は店の売上が落ちているのが気になるし、ベニーを店員のショーンと結婚させたいのが親子喧嘩となり、心労で倒れる。
ナンは地主の息子サイモン(コリン・ファース)をうまく引き寄せて、イヴの小屋で夜を過ごす。妊娠したナンは結婚を迫るが、金持ちとしか結婚しないとサイモンは手切れ金のように小切手を渡す。ナンはすぐに作戦を変えて、父の死後は店の手伝いをしているベニーを裏切って上手にジャックに手を出し妊娠したとだます。
ベニーはショーンに結婚を迫られるが、ショーンが売上金をごまかしていたのを調べようと部屋に行く。そこで捕まるところを撃退しようと投げたクッションに紙幣が詰まっていた。お金を投げて出て行けというベニー。
イヴは小屋でナンとサイモンが過ごしたのに気がつき真相を知ってナンに迫る。ナンはガラス戸にぶつかり負傷する。ジャックは手当てをするが、そのとき自分の恐怖症がなくなったのに気がつく。ナンはジャックに謝ってイギリスへ。
ジャックはベニーの店に来て謝り、愛を告白。ベニーはゆっくりとつきあい直そうと思う。
大学でベニーとイヴとジャックは共に勉強を続ける。
そして数年後に、森の小屋に来たベニーとジャック。
アイルランドの田舎町ののどかな風景と森の木々の美しさの中で、若者たちが愛し合い、成長していくさまを描く。1996年の作品。気持ちよく見られてよかった。
コリン・ファースがイギリス人地主の役で出ていた。