肉なしハンバーガーとシボーン部長刑事

肉無し食べ物シリーズは〈肉無し肉じゃが〉〈肉無し麻婆豆腐〉〈肉無しチリコンカン〉ときて、次は〈肉無し茄子のカレー〉。
ひき肉を入れないで、ニンニクとタマネギをゆっくりと炒め、大切りの茄子とトマトをたっぷり炒めて水を少々。カレーペーストといろんなスパイスで味付けした。なんや〜肉を入れないほうがうまいやん。大きな茄子とトマトを4個ずつ使って2回分あった。

そしたらおもしろいものにぶつかった。イアン・ランキンの「死者の名を読み上げよ」を読んでいたら70ページにこんなことが書いてあった。
2005年、スコットランドはエジンバラでG8が催されて世界各国から首脳が集まっている。そこへG8反対のデモ隊がイギリス各地から集まってきた。警備する者もイギリス各地から集められて大変な人数がいる。シボーン部長刑事の両親はデモ隊のバスに乗ってやってきた。草原のテント村にデモ隊の人たちはそれぞれテントを張っている。リーバス警部が見ていると年配者が多くて楽しそう。みんなスローガンのついたTシャツを着て手作りの横断幕を持っている人もいる。大テントが張られて食べ物を提供している。フライドポテトや肉なしハンバーガーが用意されている。どちらかというとヒッピー風な人の多いデモ隊である。
この本はすぐ読むのがもったいなくて2年半も寝かせてあったがいま読んでよかった。
〈肉なしハンバーガー〉やってみよう。
(延原泰子訳 ハヤカワミステリ 2000円+税)