サリー・ポッター監督『耳に残るは君の歌声』

タイトルだけは知っていたがこんなに素晴らしい映画とは!(映画を見るたびに書いている気がするが-笑)
主演のクリスティーナ・リッチは「バッファロー’66」(1998)に出てた子やった。監督・脚本・主演・音楽がヴィンセント・ギャロですごいという評判を聞いてアメリカ村の映画館で封切りで見たんだった。すごいとは思わなかったがクリスティーナ・リッチは可愛かった。「耳に残るは君の歌声」は2000年の映画やから2年後だが、これも可愛くて応援したくなる。もう大人になりはったけど。
「オーランドー」のサリー・ポッターの3本目の作品。

第二次大戦前1927年のロシアに住むユダヤ系の少女フィゲレ(クリスティーナ・リッチ)は、父親が仕事を求めてアメリカに行った後祖母と暮らしていたが、暴動があり父の写真を持って必死で逃れる。ロンドンへ逃れた彼女はスージーと名前を変えられて普通の家庭に引き取られる。言葉が通じなかったが教師に諭されて学校で英語を学ぶ。10年後に大人になったスージーは養親と別れてパリへ行く。そこで会ったロシア人のローラ(ケイト・ブランシェット)と同じ部屋に住み、コーラスガールとして働く。イタリアから招かれたオペラ歌手のダンテのバックダンサーをしているときにローラはうまくダンテにとりいって同棲する。スージーはジプシーの青年チェーザー(ジョニー・デップ)と気持ちを通わせる。
幸せもつかの間、ナチスの攻撃がはじまりユダヤ人への迫害がはじまった。親切にしてくれたアパートのユダヤ人も連れていかれる。
スージーとローラはニューヨーク行きの船に乗るが、ドイツ軍の爆撃で船は沈没。スージーだけが助けられてニューヨークにたどり着く。ニューヨークのユダヤ人街、それからカリフォルニアと父探しの旅は続く。

第二次大戦とその前後の出来事を時代が変わっても語り続けていることに感動した。先日見た「パンズ・ラビリンス」だって、フランコ軍とレジスタンスの人たちの闘いが背景にあって、そこで運悪く亡くなった少女への鎮魂の映画だと思った。

ニューヨークへ向かう船中でスージーが歌う「暗い日曜日」がよかった。 テーマ曲の(日本語映画タイトルになっている)「耳に残るは君の歌声」はほんとによかった。