リチャード・リンクレイター監督『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』

1995年に公開された映画。なにかで知って見たいと思っていたらアマゾンプライムで無料で見ることができた。ああ、ありがたい!
イーサン・ホークがアメリカの青年、ジュリー・デルピーがパリの学生、ふたりは偶然出会い一夜をウィーンの街をさまよって過ごす。若くてインテリで美男美女(笑)。

ヨーロッパを走る列車で偶然出会った若い男女。列車で喧嘩する中年夫婦の声から逃れた女性は席を動いてアメリカ人の若者のそばに座る。若者は本を読んでいて、座って本を読みだした女性になんの本を読んでるのと聞く。彼女が読んでいたのはバタイユだった。話をし出してお互いにお金はないけど時間は今夜一晩自由になるのがわかった。

ぎこちなくいっしょに歩き出すところから、だんだん好意をもっていく過程が自然で楽しい。なんとなく応援してた(笑)。
美しいウィーンの町並みや公園や墓地や川のほとり、レストランやクラブやバーで、関わった人は街の詩人、占い師、バーテンダーなど。そうそうアングラみたいな芝居に誘われたけど行くのを忘れてた。
美しい公園の中にある映画『第三の男』で有名になった観覧車に乗るシーンがあった。観覧席は椅子でなくて小部屋になっていてドアが閉められる。ふたりは自然に立って会話が続く。

映画の内容も映画の製作も9年後の『ビフォア・サンセット』を明日見る予定。期待で胸いっぱい。