自炊より先に

ときどきiPadで本を読む。青空文庫のアプリを入れたのがとても読みやすいのだ。縦書きでめくりやすい。岡本綺堂の「半七捕物帳」は何度も読んで、半七の言葉を覚えているほどのをまた読めてるし、久生十蘭の「顎十郎捕物帳」は昔一度読んだだけだったのをまた読んでいる。横光利一や坂口安吾も再読できてありがたい。なんと、ロマン・ローランの「ジャン・クリストフ」だってあるのだ。中学校のときに読んで感激したっけ。

〈本棚〉を見ていたらわたしの生涯愛読書のトップである「小公女」があった。小学校低学年に読んで以来、何百回も読んでいる本である。ずっと持っているのは岩波少年文庫で30年くらい前に買ったので赤茶けて汚い。青空文庫のほうは菊池寛訳というのがよい。岩波版を買う前は家にあった姉の本でその版を読んでいたかもしれない。これはよい。決断が早いので(笑)、古い本は即座にゴミ箱へ。
ゆっくり調べたら青空文庫に入っている汚い本がいろいろ出てきそう。自炊するより前に不用本を調べるほうが先だな。