監督のゾエ・カサヴェテスはジョン・カサヴェテス監督と女優のジーナ・ローランズのあいだに生まれた娘である。主人公のノラ(パーカー・ポージー)はニューヨークのホテルでばりばり働いているが、内面は神経質な女性である。結婚願望があるけどうまく恋人ができない。彼女と親たちをとおしてニューヨークの中産階級の子女の恋愛と結婚事情が繊細に描かれている。たまたまフランス人のジュリアンと知り合いニューヨークの夜を遊び歩き、翌朝ノラのアパートで目覚める。
ジュリアンがフランスに帰り、ノラは彼を探しにパリへ行くが電話番号を書いた紙をなくして盲滅法に探すことになる。パリの夜を過ごすバーで出会った男性がさりげなくかっこいい。
結局、ノラとジュリアンは偶然出会って気持ち良い再会。
フランソワーズ・サガンの小説を読んでいるような映画で、ひとつひとつのシーンがサガンの小説の一節のよう。