『マグニフィセント・セブン』を見てはじめて知ったアントワーン・フークア監督による2001年の映画。デンゼル・ワシントンが徹底した悪役に挑みアカデミー賞を得た。16年前のイーサン・ホークの未熟さがいい。その3人、監督・主演の2人が『マグニフィセント・セブン』で協力したのだと思うと感慨深いものがある。
デンゼル・ワシントンがものすごい悪徳警官アロンソ役でこれでもかの演技を見せる。その部下に配属された若い刑事ジェイク(イーサン・ホーク)が初日の早朝に電話を受け出勤する。連れて行かれるところがすべて悪い奴がのさばっているえげつないところ。アロンソは新人にまず麻薬を吸わせる荒療治からはじめる。
アロンソは引退前にひと山あてようとして失敗し、ロシアン・マフィアに1週間以内に100万ドル払わないと消される運命にある。100万ドルのために手段を選ばず密売人を罠にはめて現金を奪い殺すつもりだ。ジェイクはそれを阻もうとしてロシアン・マフィアに監禁され殺されかける。以前助けたことがある少女のおかげで助かった彼はアロンソに拳銃を向け撃つ。アロンソは蜂の巣になりわめきながら死んでいく。