空梅雨と泰山木

今年の梅雨は雨の降らない日が多い。曇っていても降るところまでいかなくて、翌日もまた曇り。その翌日は晴れ。洗濯物をベランダに干せる日が多かった。今日も布団カバーや大物を洗って干した。それはありがたいが、せっかくの梅雨だから梅雨らしくちゃんと降ってほしいなあ。日本の梅雨のうっとうしいところが好き。梅雨やなあってため息をつくのが。

うつぼ公園に泰山木(たいさんぼく)の大木があって昔から気に入っていた。猫たちに朝ご飯を運んでいたころは、泰山木の根元にわたしらを待ちかまえて猫たちがたむろしていたものだ。先日の日曜日にそれこそ何十年ぶりに泰山木の花が咲いているのを見て懐かしかった。梅雨のころに白い大きな花を咲かすのだ。モクレンの種類だって。英語ではマグノリアか。そういえば映画があったなあと調べたら『マグノリア』(1999)というのがあったが、これは知らない。わたしが見たのは『マグノリアの花たち』(1989)であった。ストーリーを読んでいたら糖尿病を患っている女性のことが書いてあって、「そうだった〜、ジュースを飲ましてたっけ〜」と思い出した。