姉が入居した老人施設に行ってきた。
いままで古びた日本家屋で一人で暮らしていたから戸惑うだろうと思ったが、諦めの心境になったか黙って受け入れている感じだった。
施設の個室はホテルのシングルルームみたいだ。トイレと洗面台と物入れと空調があって、ベッドが置いてある。姪たちが運んだ引き出しなどとテレビがある。あと小さいテーブルを持ってきたら完了だ。ここで姉は余生を送ることになる。
食事は食堂で、おやつはそれぞれ部屋に運ばれる。専用のしっかりした車椅子が置いてあって、なにをするにも介護士さんが世話をしてくれる。
たしかに恵まれているが、ついこの間までの自立していた暮らしに比べると頼りなげ、所在なげ。記憶力も低下中。