原作はジャック・フィニイのSF小説「盗まれた街」で、2007年に4回目の映画化されたもの。
フィニイの名前は昔から知っているが本は読んだことがない。もしかしたら「レベル3(異色作家短編集)」を買った覚えがあるので読んだかもしれない。
ニコール・キッドマンがワシントンに住む精神分析医キャロル役、すごくきれいで真面目で、ちょっとゾンビっぽい映画の品格を高めている。夫と別れて小学生の息子と二人暮らし。ハローウィンの日でスーパーマンの衣装で登校する息子を見送るという楽しくきちんとした日常生活を送っている。パーティでは美しく装って知的な会話で周りの人たちを魅了する。
そのころ原因不明のスペースシャトル墜落事故が発生。空中分解したシャトルの破片が地球の各地に落ちてくる。破片についたウィルスが世界中になぞの感染症を引き起こす。周りの親しい人たちも感染していく。
別れた夫との面会日に息子を行かしたのが心配になり会いに行くと、夫はすでに感染していてキャロルもその毒を浴びる。眠ったら最後、発病するのがわかっているので、眠らないように頑張る。息子は小さいときにかかった感染症で免疫ができていて眠っても発病しなかった。
恋人の医師ベン(ダニエル・クレイグ)とともに街を脱出したが、あとで会おうと別行動になり、待っている間に追われたり襲われたり危機一髪が続く。
「インベージョン」はいま現在見るのにもっともふさわしい映画だと実感した。ニコール・キッドマンがウィルスの恐怖と闘っている姿を見ながら、エボラ出血熱の恐怖を実感していた。