姉妹団欒の午後

午後から姉がお世話になっている高齢者介護施設へ行ってきた。春に行ったきりすっかりご無沙汰していて、ブログの読者さんに「ずいぶんお姉さんのところへ行ってないですね」といわれる始末。姉は姪の携帯から電話してきて、久しぶりにあんたの声を聞けてよかったけど、顔を見たいなあと。それで重たい腰をあげてタクシーを呼んで出かけたというわけ。行こうと思えばすぐなんだけど、腰がなかなかあがらんのですわ。
5時の夕食まで暖かい部屋でゆったりとおしゃべりしたが、戦争中のこととか聞きたかったことは忘却の彼方だった。わたしのほうが細部を覚えていた。

戦争中に短歌を学んでいた姉の歌が一度「朝日歌壇」のようなページに採用されたことがあった。その歌で覚えているところ「海の中行くにもにたりわが汽車は・・・・信濃路を行く」(「・・・」のところの記憶が出てこない)、なんともない歌だけど、当時は新聞に載ったというだけで尊敬したものだった。
「へえ、そんなことがあったっけ」という姉に「ここんとこなんていうたか思い出して」といったが出てこなかった。
それからケチな叔母さんと豪快な叔母さんの思い出話がおもしろかった。ケチなほうは蒸したサツマイモを1センチ幅に切って皿に並べて出し、豪快なほうは大きなままでザルにどんとのせて出したって。

愛猫チャーがいなくなった日を思い出せないというので、なんとか記録を探してみると返事した。壁にチャーを抱いた姉の写真が飾ってある。その下に記録を書いておくんだって。このブログからなにか出てくるだろう。

話好きな運転手さんの相手をしながら帰りもタクシーで。お蕎麦屋さんに寄って酒と肴と蕎麦の晩ご飯。帰ってお饅頭とお茶。洗濯物を取り入れたら11時過ぎてしまった。