渋柿が甘い

ファンヒーターから暖かい風がそよいできて幸せを感じる季節。これで今年の冬もなんとか乗り切れそう。ガス代が次の問題だが。
月曜日の無農薬野菜販売で相方が「渋柿」を買ってきた。大きいのが1個100円だったから2個。「甘いよ、も少し熟れてから食べや」とのことで、ちょっとずるずるするのを2日待って、今日まず1個を半分ずつ食べた。これがもううまいのなんの。いままで食べた甘いのや上等のとは全然違うおいしさだ。渋が極まると甘みになるんかとしみじみ思った。

山梨県の叔父さんは秋から初冬にかけて毎晩柿を剥いていた。左手に持った柿がぐるぐる動いて剥けていくのが見事だった。剥いたのをどんどん縄でしばっていき風通しのよい場所に吊るす。毎年の作業でわたしは2シースン見ただけだが、吊るす場所は決まっていて、作業はたゆみなく進んでいく。ちょっとやろうかと小さな切れ端をくれたので口に入れたらすごーく渋い。口の中が渋でがたがたした。ハハハと笑うおじさんの笑顔は珍しいので、渋かったけど愛想笑いを返した。