なにか映画を見たいなと調べていたら、原作ケン・ブルーエン『ロンドン・ブルバード』にひっかかった。覚えている名前はケン・ブルーウンで『酔いどれに悪人なし』『酔いどれ故郷に帰る』(ハヤカワ文庫)を持っている。アイルランドのノワール作家、どの作品にも哀愁があふれていて好きだ。
監督・脚本はウィリアム・モナハンで2010年初監督作品。
主演のボディガードにコリン・ファレル、はじめて見たけどアイルランド出身の好男子。ヒロインがキーラ・ナイトレイ、その他役に当てはまった俳優たちがギャングや裏街道をいく男たちを演じている。
音楽もよし、タイトルの文字もよしで気持ちよくスタート。
傷害罪で3年服役して帰ってきたミッチェルが出所するシーンからはじまる。迎えにきたのはかつての仲間ビリーだった。ミッチェルはヤクザ稼業に戻る気がなく誘いを断る。ちょっとしたきっかけで得た仕事は引退した女優シャーロットのボディガード。有能なミッチェルをギャングの親分が目をつけて引き入れようとする。
相手に先んじてやっつけるミッチェルだから安心して最後までいった。ミッチェルは清潔感があってインテリで喧嘩が強い。コリン・ファレルが気分良く演じていて素敵。でもそこまで完璧にやっての結末が悲しすぎ。