プリンスの訃報にたくさんの悼む言葉が寄せられたのをツイッターで読んだ。そしたら2009年に亡くなったマイケル・ジャクソンを思い出した。わたしは二人ともに名前以外にはほとんど知らないという不届き者である。
『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』(2009)は公開当時とても話題になっていた。わたしですらムーンウォークという言葉は知っていたくらいに。2010年にはテレビ放映もされている。
今夜はじめて見てマイケル・ジャクソンの凄さを実感した。滑らかなステップ、柔らかい声、バックを率いる統率力、常にみんなの中心にいる。世界最前線のエンターテイメントである。彼を中心に、音楽、振り付け、衣装、装置が決まっていく。
その中でも白黒の画面になったシカゴがテーマの舞台が素敵だった。ハンフリー・ボガードみたいな私立探偵かギャングか粋な男が銃をかまえる。リタ・ヘイワースみたいな美女がまとわりついてくる。
それとホラーシーンが特に楽しかった。さすがとしか言いようがない。
最高のアーティストでありエンターテイメントという言葉の意味がよくわかった。