もう10年よりもっと前になるが、虫歯の治療に近所の歯医者さんに行っていたときのこと。4つの治療椅子があって、2人の歯医者さんが治療するようになっていた。わたしは黙々と奥の椅子で治療中。もう一つの椅子には男性の患者がいて絶え間なく医師と話している。わたしはぼーっと聞くともなく聞いていた。いろんな雑談のあとで医師が言うには、「痛いと痒いはもとは同じですよ、痒いのがひどくなったら痛く感じるようになる」。ええっ!とびっくりした。初めて知った。
歯科医の椅子で得た新知識を帰ってダンナに教え、それから友だちに教えた。みんななるほどと納得していた。そのころはそれが真実とされていたみたい。
いまは誰でもはっきりと違うと知っていると思う。ネットで読んだりテレビでも言ってたりして。
わたしは「痒い人」なので、特に「痛いと痒いは同じである」をそうだと思いこんでいた。今は「痛いと痒いは違う」になるほどと思っている。
ああ、痒い。これは蚊に食われたせいです。