クリストファー・ノーラン監督『バットマン ビギンズ』

昨夜は遅くまで「バットマン ビギンズ」(2005)を見た。今夜もさっきまで「ダークナイト」(2008)を見ていた。評判はネットで読んでいたのでいつかは借りてきて見ようとは思っていたんだけど、なかなか先の長い話なのであった(笑)。正直うれしくありがたい。

「バットマン ビギンズ」はバットマン(クリスチャン・ベール)になるブルース・ウェインの子ども時代からはじまる。ゴッサムの立派なお屋敷のぼっちゃんだが、自分が原因で両親が強盗に殺されたというトラウマに悩む。大人になって武者修行にヒマラヤのようなところまで行って体を鍛えあげる。ゴッサムにもどってきたブルースは屋敷の地下の大洞窟を秘密基地として、執事のペニーワース(マイケル・ケイン)を助手に、バットマンとしての自分をつくっていく。
父親の残した会社ではフォックス(モーガン・フリーマン)が閑職に追いやられていたが、彼が開発した布や金属を使って小道具ができあがっていく。神秘的とか魔法とか全然なくて合理的なのだ。
悪い奴らに支配されている市の警官の中でただ一人清廉なジム・ゴードン警部補が涼しい風を入れてくれる。

執事をやっているマイケル・ケインは息の長い俳優やな。「探偵スルース」(1972)「殺しのドレス」(1980)が忘れられない。イギリスの映画や小説に欠かせない〈執事〉だが、これこそ本当の執事やな。