ヴィク・ファン・クラブの会報製作時期になって原稿がいっぱい集まっている。いろいろとやることがあるのに仕事が一段落した相方が映画を見ようと言い出した。恋愛ものなら見るわと答えたら、あちこちネットを調べて、おいおいU-NEXTで700円ほどかかるけど『キャロル』が見られるぜ、おれはいますぐに見たいなあとのこと。わたしがキャロル、キャロルとうるさいので、まず小説のほうを読んで感心し、映画を早く見たいなあと言っていた。ええっ、ほんま?ほな見ようやとわたし。
『キャロル』のBlu-rayを注文してあるのが26日に届くが、それよりも早く見られるのなら見たい。こういうときは話が早い。さっそくiMacの前に並んで座った。
ツイッターでみなさんの何十回見たというツイートを読むと、映画館で一度見ただけだからなんだかしぼむ。あのシーンと書いてあっても記憶が不確かだ。
いま見終わって「やっぱりよかったなあ、Blu-rayが届いたら何度でも見よう」「おれは小説よりずっと映画がよかったわ」なんて老夫婦の会話(笑)。
50年代の同性愛が罪であった時代に書かれたパトリシア・ハイスミスの小説をトッド・ヘインズ監督が去年映画化した。「愛」をテーマに一歩も引かずに描ききっているのを今日は強く感じた。法律も家族も自由な女性が愛に生きようとするのをしばれない。
キャロル(ケイト・ブランシェット)とテレーズ(ルーニー・マーラ)は、愛に生きようと決意した。お互いの顔を見合う最後のシーンにじーんとなった。