こどものとき、お彼岸に山梨県の母親の実家に行った。すぐ近くの丘に彼岸花(曼珠沙華)の群落があってどこまでも真紅の花に圧倒された。近所の人が山羊を飼っていて山羊の乳を飲ませてくれた。山羊の乳で溶いた粉で焼いたお菓子もうまかった。
いま、この辺りでもちょっと歩けば家の玄関先に置いた植木鉢や公園の片隅に誰かが植えた曼珠沙華が咲いていて楽しくなる。姉の家のあたりに行くと街路樹の根元にも咲いていて、去年も見たっけと微笑ましい。姉の庭にあるのは白の曼珠沙華で、最初はわざわざ買って植えたそうなので全体に大きい。毎年きちんと同じ場所に5本くらい咲く。また近所には赤いのが乱れ咲いていてなかなかいい感じだ。
この近くの以前は街路樹が植えてあったコーナーに花の咲く雑草が茂っている。猫じゃらしもあるから勝手に生えたのか人が関わっているかわからないけど。その中に1本だけ曼珠沙華がぐっと伸びて咲いている。がんばれよ、来年も出てこいよと応援した(笑)。