読み出したもののページ数が多くて、いつになったら読み終えるやら。最近とみに目が疲れるのでずっと読み続けるのがしんどい。章の切れ目に他のことをしてまた戻る。戻ったところがどうなっていたかつかめてなくて、そこからまた戻って納得がいくと突き進む。まさに主人公リスク刑事が乗り移ったように突き進むようにして読んでいる。スピード感がたまらない。
著者ステファン・アーンヘムは、解説によるとヘニング・マンケル、スティーブ・ラーソン、ヨハン・テオリン、アンデシュ・ルースルンド(わたしは4人とも訳された本はすべて読んでいる北欧ミステリファン)に続くスウェーデンの作家だそうだ。目下とても売れている作家で、日本ではこの本が初訳である。
主人公はスウェーデン南部の港町ヘルシンボリに移転してきたファビアン・リスク犯罪捜査課刑事、一匹狼で突き進むから同僚たちからは困った存在になる。
彼は転勤前に休暇をとることにしていた。妻とこども2人と楽しく過ごしたい。ところが新しい職場のトゥーヴェソン警視から連絡が入る。休暇は取りやめしてすぐに職場に出て欲しいと。
仕事に入ったファビアン・リスクは両手を切断された死体の事件にのめり込んでいく。
(堤朝子訳 ハーパーBOOKS 1157円+税)