2010年の映画で当時は見たいと思っていたが忘れてしまっていまになった。
ハリウッド映画のスター、ジョニーはロサンゼルスの高級ホテルで生活し、フェラーリを乗り回して豪華に暮らしている。きちんと仕組まれた時間と場所を平静に行き来して屈託がない。大スターってこんなんやなと納得した。
前妻から一人娘のクレオを預かって欲しいといわれて淡々とスケートの練習場に送っていき、練習を見守る。元の日々に戻って賑やかに暮らしているところへ、クレオが一人でやってきた。母親が留守するのでサマーキャンプに行くまで泊めてほしいとのことで、父と娘はホテルで一緒に暮らす。いっしょにイタリアの映画祭の催しに参加し、戻ったらラスベガスで遊ぶ。
ホテルの部屋の台所で娘が朝食にポーチドエッグをたくさん作り、パンにハムとエッグをのせた上にハーブを散らすシーンが素敵だった。
クレオをキャンプに出発さすために、ヘリ経由で専用タクシーに乗せて父と娘は別れる。
一人になったジョニーはフェラーリで高速道路を飛ばす。それから車を道路に置いて歩き出す。どこまでも。
ソフィア・コッポラ色が全開な感じですごくよかった。どことなくマルチェロ・マストロヤンニが思い浮かぶスティーヴン・ドーフは最初はなんとも感じなかったのに、だんだん孤独な男としてせまってきた。最後どうなってしまうんだろう。
ジョニーのベッドで、ジョニーの横にクレオが清らかに寝ている。小津安二郎監督を意識してると騒がしいうちら。