今日は二十四節気のうち「雨水」だって。今年は2月19日から啓蟄(3月5日前後)までの期間が「雨水」。啓蟄は「冬籠りの虫が這い出る」という意味だそうだ。そういえば猫がいるころ、台所の引き出しで啓蟄の日に小さなゴキブリを発見してキャーと叫んだことを思い出した。猫のご飯のおこぼれをゴキブリがもらって我が家に住み込んでいたのだ。猫が死んだらゴキブリも姿を消した。夏になったらどこかから入ってきたのを見かけることはあるが。
せっかく二十四節気から話をはじめたのに、ゴキブリへと落ちちゃった。
「雨水」のころにおひな様を飾ればいいそうである。わたしがこどもの頃の我が家は貧しくて、わたしはお雛様というのは自分でつくった紙製のしかなかった。妹の時代になってガラスケースに入った小さなひな壇が飾られた。父親の好みでとても素朴なものでよかったが、なんせ妹のものだったから、わたしの心はわびしかった。スルーできたのは『小公女』とかやっぱり少女文学だったなあ。というようなことを回想するわたし。外は春雨、だったらいいのに、いいお天気です。