糞尿談をもういっこ(わたしの戦争体験記 24)

便所、回虫と話が続いたところへミクシィ日記に転載した「引っ張ったら【回虫】だった」についたコメント「小さな畑に肥を撒いているおばあちゃんを見て」を読んで思い出した。
学校の畑での5年生の授業。クラスの畑としてみんなでなにかを育てるのだが、「肥をやる」と男先生が言い出し、肥溜めから桶にすくい出して運べという。もう一人の小柄な子と二人で天秤棒の中心に桶がくるようにかついで運んだ。桶の中の糞便がゆらゆらして飛び散りそうなのを必死で抑えながら。
二人の顔があまりにも必死で悲惨だったせいか、さすがに二度目はなくまたもやいのちびろいした。【一度目は2018/11/02「いのちびろい(わたしの戦争体験記 20)】

稲は、苗づくり、田植え、草取り、稲刈り、それを干して積んで、脱穀してと米つくり一通りの仕事をしたっけ。
わたしの好きな畑仕事は「麦踏み」だった。黙って自分のペースでできるから。でもきっと体重が軽すぎて、麦踏みに値する重みがなかっただろうと思う。
麦畑の畝を両足で踏みながら腕を背中に組み横向きに進んでいくのは楽しかったが、畑が広すぎ踏む箇所が長すぎて畑一枚の最後まで頑張れなかった。
ようするに、なにをしても半人前以下だということ。でもなんとなく生き延びていまにいたる。