長いこと一人暮らしを頑張った姉(長女)が介護付き施設で暮らすことに決めて、12月に新しく建った有料老人ホームに入居して新生活をはじめた。二番目の姉の娘たち(このブログによく出てくる姪とその姉のふたり)が、姉の相続人として一軒の家の最後を見送ることになった。わたしらは二人のお手伝い&励まし係。
まずは戦中から借りていた借家を3月中に家主さんに返すことに決めて連絡した。ついで家具や寝具などの不用品を整理した。わたしには欲しい本を持っていってとのことで、本箱から能関連や古典で欲しいのを十何冊くらいもらってきた。
電気製品や着物類は知り合いに分けたり、気苦労の多いことを二人でよくやってのけた。
70年前に姉が嫁いだO家は戦前から神道で葬式も神道だったと義兄がいっていたが、義兄自身が無神論だったから具体的にはなにもわからず、神棚だけは姉の手でいつも榊と水があげてあった。その後に姉と義兄が相談して両親のための小さな仏壇を置いたから、この家は神仏両方の信者なのであった。
その姉が長いこと気にしていた神棚は年末に夫が掃除して整理してあったのを、近くの神社へ電話でお願いして今日運んだ。写真を見せてもらったら古い格式高い神社だった。
仏壇は月曜日に姪たちがお坊さんに来ていただいて魂を抜くお経をあげてもらい、仏壇は家具として整理してよろしいとなったそうだ。
姉が気にしていた神様と仏様への挨拶がすんだのでほっとした。
夫が帰りに姉の庭を見たら、夫が毎年面倒を見ている水仙がたくさん咲いていてきれいだったとのこと。