今日はずいぶん雨が降った。土砂降りっていうのはこのことかと改めて思ったくらいのどしゃ降りだった。こんな日に雨に濡れずに家にいられてなんて運がいいんだろとしみじみ思った。仕事をしているときは配達や御用聞きで外に出ることが多く、雨の日は大変だった。いまは「よう降るなあ」といいながら外を眺めている。この境地にくるまでよう働いたからこれがある。
どしゃ降りという言葉で、昔梅雨時に見た『どしゃ降り』という映画を思い出した。新世界の映画館で見て外に出たらどしゃ降りだった。雨の中を地下鉄の駅まで走って帰った。いまちょっと検索したら1970年の作品だ。49年前? びっくりするなあ、もう。そういえば、そのころは岸の里の文化住宅に住んでいた。映画を見て帰りどしゃ降りのなかでさっき見た映画の話をしてたら気色悪くなったっけ。
モーリス・ロネとロミー・シュナイダーの顔はよく覚えている。ふたりともすごく好きだったからどしゃ降りの中を新世界まで行ったんや。