お風呂からあがれなかった夜

昨日は夜中にお風呂に入ってぬくぬくしたのだが、あがろうとしたらからだが上がらない。湯を抜いたら浮力がつかないからよけいに無理だ。夫に向かって「助けてくれー」と叫んだら「どうした?」とすぐにきてくれたが、引っ張り上げようとしても重くてあかん。なんやかやとやってようやく引きずり出してもらった。
それから水を飲ませてもらい、タオルでごしごし拭いてもらって生き返った。
その後は自己批判大会させられて今後の入浴をどうするかとか、風呂場に手すりをつける問題とか話し合い、あとは水を飲みながら「桜を見る会」の国会中継録画を見ていたら4時になったので寝た。マッサージしてもらってわたしはぐーぐー寝たが夫は寝られず、仕事したり日記を書いたりしてたみたいだ。

姉がお風呂から出られなくなったときのことをこのブログで書いたのは10年くらい前のことだ。夜の8時ごろに姉から電話があってすぐに来てほしいとのこと。タクシーで30分ほどで着いたら、座敷に近所の人や町会の役員さん民生委員さんもいて円になって座っている。まるでお通夜のような光景だった。
姉は義兄が亡くなったあと一人暮らしをしていて、用心深くお風呂に入るときも「救急電話」をそばに置いていて、それがその日の役に立った。そんな話をしてその夜は泊まって翌日帰った。それが1回目。
2回目は、1回目以来の用心深さで、お風呂に入るときは誰かがそばにいることにして、その日はわたしが番人だった。姉の叫び声で風呂場に行き、わたしも裸になって抱きしめて湯からあがった。大変だったがそのときは人ごとだった。
隣家のSさんはわたしと同じ歳で世話好きでずいぶん仲良くしてもらったが、姉が施設に入ったのと同じころに病気で亡くなってしまった。いつかくる姉の通夜にはなにかと世話をしてくれると思っていたのだがお先に逝かれてしまった。
お風呂でしくじってシュン太郎になったせいかいろんなことを思い出した。

昨夜まではまさか自分が風呂でしくじるなんて夢にも思わなかった。
今日は夫がトイレ&風呂場の入り口に手すりをつけてくれた。
洗濯物を干すのも自分の仕事にするといっている。
なんか、高齢者に公認されたような気がする。
風邪をひかなくてよかったです。