バリー・ジェンキンス脚本・監督『ムーンライト』

2017年2月アカデミー賞作品賞と脚色賞を受賞。製作総指揮にブラッド・ピットの名前がある。
ゲイの少年の孤独と愛が描かれた作品で最後まで静かに見ていた。
どうしようもない麻薬中毒の母親に育てられた少年シャロンは級友のケヴィンと密やかに愛を交わす。売人をしている男がシャロンに好意を持ち海で泳ぐことや人生についてあれこれを教える。重苦しい学校生活といじめに全然卑屈にならないシャロン。暴力には暴力で返すところも自然にやっている。お金をむしり取っていく母親の存在にもめげず大人になっていく。
大人になり売人になったシャロンにケヴィンから電話がかかる。小さな食堂で働くケヴィンは離婚して息子と暮らしている。食堂を訪れたシャロンは麻薬の売人で、金歯をはめ、高級車に乗っている。でも話す二人は自然体。男が自分の体に触れたのはあの一回だけとシャロンはケヴィンに告白する。

暴力場面は多々あるのに静謐な作品。『キャロル』を思い出した。純愛映画が好きだ。見てよかった。

大型の台風18号

3連休中に台風がくると早くから知っていた。大阪は台風がくるといっても最近は全然こないから、今回も来ないやろと思うし、いやいや今度こそくるでと思うし。さいわい出かけるところはないから気にすることはない。
最近の大阪は台風がくるのを早くからニュースで知り、心の準備をしているとスカで終わることが多い。だからこそ、いつも今度こそほんまに来るでと思うのである。さすがに風呂に水を張っておくことまではしないが。非常用の食べ物はいつも用意してあるし、枕元には靴と懐中電灯が置いてある。リュックサックも置いてある。

晩ご飯をすませて片付けの途中から雨音がしてきた。そうそう、物干し竿が1本あるのを片付けようと昨日話してたのに忘れてた。ベランダを点検して飛ぶものがないのを確かめてきつく戸を閉めた。

9時に姉に電話したら、うっとおしいけど一昨日から雨戸を全部閉めてあるからもう寝るわといってた。あんたもはよ寝えやとのことだが、そうはいかん。わたしが寝るのは台風がどんなふうに去っていくか点検してから。

アダム・ブルックス脚本・監督『姉のいた夏、いない夏』

2001年のアメリカ映画。郊外の中産階級の典型のような家庭で仲良く育った年の離れた姉妹の物語。姉フェイスがキャメロン・ディアスで妹がジョーダナ・ブリュースター。絵を描きたかったが実業家になった父親が仕事の悩みが原因で病死したあと、姉娘は母親と妹を置いて夢を追いかけて出て行く。テレビニュースで見たパリの若者デモに影響されてヨーロッパへ。妹には毎日のように絵葉書を書くと約束した。

フェイスがポルトガルの海辺で自殺したと知らせがあった。妹は姉の死の真相を知りたいと思いつめ、高校卒業後一人でヨーロッパへ出かける。7年前にパリで姉の恋人だったウルフ(クリストファー・エクレストン)に会い話をすると、ウルフは心配していっしょに行動することになる。70年代の闘争をともに闘った二人だが、穏健なウルフに対して過激なフェイスはより過激な路線をいき、テロにまで行き着いた。

運動から離れてポルトガルの海岸に行ったフェイスとウルフは海を見つめて語り合う。その後フェイスは一人崖から飛び込む。ウルフは村人に助けを求めたがフェイスは死んでいた。
フィービーは勝手に死んでしまった姉に怒りを爆発させるが、海辺でウルフに受け止められる。ウルフがいい人でよかった。大人になって我が家にもどったフィービーは母と抱き合う。

60〜70年代の若者を丁寧に描いた映画だけど、過激派の人たちがいっこも汚くない、いまでも通じる感じ。以前見たときはもっと激しいものを感じたが、今日は穏やかなノスタルジックな感覚で受け止めていた。

食欲いっぱいの秋

もともと早飯で大食らいのせいで長らく太っていた。10年以上前になるけど、一念発起して1日2食にしたとき劇的に痩せた。それから菜食にしたりいろいろあったのだが、最近は少しずつ体重増加の道を歩んでいる。膝を悪くしてから歩く時間が減ったのも原因だ。間食をやめたらすこしは解決すると思うけど、姉のところでアンコものを食べるからね。
先日美容院シュリットで「ちょっと痩せたみたい。肩幅が狭くなってる」といわれたけど、年齢のせいで肩の筋肉が落ちたのだと思う。体重は減ってない。体を動かすか、食べるのを減らすかしかないね。

相方は毎日2食を野菜中心メニューできちんとつくっている。うまいからつい食べ過ぎていたが、最近は量にも気をつけていて皿数は多くてもカロリーは少ないように気をつけてくれてるので、長い時間かけたら痩せるのではないかしら。と希望的観測(笑)。

今夜のメニューは、白ワイン、イチジクとナスを炒めたの、ハマチとマッシュルームのカルパッチョ、野菜スープ、玄米ご飯、キューリとキャベツの漬物、煎茶、コーヒー。夜のおやつに種無し柿。お腹の負担にならず、皿数があるのでたくさん食べた気になるメニューで楽しい晩ご飯だった。

ブリストルの箱

ひと月くらい前に堀江のセレクトショップジョローナで古色蒼然としたネックレスを見つけて買った。古色蒼然とは漠然としたわたしの気分なだけで、そういう色合いの新品かもしれない。黒いTシャツを着てつけてみたらよく似合う。寒くなったら黒いセーターを着てつけよう。長い年月アクセサリーというものに無縁だったので、突然の変化が我ながらおかしい。

その商品テーブルには写真や絵葉書も置いてあって、ブリストルで撮った写真だという。知らない地名だけど、なんとなくロマンチックな香りがする。サウス・ウェスト・イングランドの都市だそうだ。20キロ南東にはバースがある。
ブエリストルに住んでいた人が持ってきた品物というだけで、なんとなくブリストルが身近になった。わたしが買ったアクセサリー以外の古そうなのはブリストルの古物商にあったものだろうかと想像がふくらむ。ただその人の手作りなのかもしれないが。

写真が入っていた箱が気に入った。寸法は約18×12×7cm、ボール紙にしぶい色合いの紙が貼ってあり、手書きでなにやらいっぱい文字が書いてある。いつか辞書を両手に読む気持ちになるかもしれない。

わたしがその箱を欲しがったのでジョローナさんが持ち主に話してくれて、今日2000円で譲り受けた。わたしの持っている数少ないアクセサリーを収めて大切に持っているつもりだ。

昨夜は明け方までアップルのイベント

映画『スティーブ・ジョブズ』が終わって一息ついて日記を書いてアップしたらアップルのイベントがはじまった。ちょうど午後に雑誌『ワイヤード』のネット版を見ていて、アップル本社とスティーブ・ジョブズ・シアターの紹介記事を読んだところだったので、あそこからの中継やでとコーヒーを煎れて座り直した。2時だったが最後まで見ることに。
アップルのイベントを見るのは久しぶりだ。昔は解説つきをよく見たものだ。日本語の解説があると助かるがうっとおしくもある。あとでゆっくり読めばいいので中継をそのまま見るほうが好き。といっても、最近は見ていなかったけど。

それから2時間、ティム・クックCEOの挨拶からはじまったのを最後まで見ていた。言葉はわからないけど服装の勉強になるし(笑)。シャツ、ジーンズ、シューズはどんなんでどんな着こなしか飽きずに見てた。終わってからお風呂に入って足を温め、ベッドに入ったのは5時近かったな。
今日は午後から整体院へ行く日、予感通り施術中に気分良く寝込んでしまった。

映画『スティーブ・ジョブズ』を見てブルーのiMacの時代を思い出した

今夜は夜中の2時から、Apple Special Event. September 12, 2017. The first evernt at the Steve Jobs Theater を見ようと夜更かしの構えである。
先日から映画『スティーブ・ジョブズ』(監督ダニー・ボイル。脚本アーロン・ソーキン、原作ウォルター・アイザックソン、2015年製作)をもう一度見たいと思っていたので、ちょうどよかった。マイケル・ファスベンダーのジョブズがとてもよくて、 ケイト・ウィンスレットのマーケティング担当ジョアンナが素晴らしい演技。ジョブズとジョアンナのやりとりが真剣勝負なところに引き込まれた。

iMacが最初に発売されたのが1998年、美しいブルーの姿に魅せられたが、お金がなくて買えなかった。1987年にマックプラスを買ったのが最初でぼちぼちと趣味から仕事に使うようになっていった。無理をして歴代のマックと周辺機器を買って仕事してきたが、楽しそうなiMacには手が出なかった。
そのうちにいろんな色のが出揃ったときは、「わたしはイチゴ色を買う!」と息巻いていた。そんなとき、兄がiMacを買うからいっしょに行ってくれという。当時相方は仕事が忙しく買い物に付き合っている時間がないので、わたしがやる以外なかった。
はじめてマックを買う人のための本を調べて、兄といっしょに昼過ぎの空いた時間に難波のソフマップに行った。これとあれをなんてノートを片手に売り場で商品を出してもらった。付け焼き刃の勉強でやっつけたけど、店員さんはうら若い(?)女性のわたしがあれこれいうのでびっくりしてた。設置とか接続とかは相方がのちに日曜日に行ってやった。

そこまではいいんだけど、その後は質問の電話の嵐がやってきて、当時わたしは主婦していたのだが、毎日毎日質問電話攻めに悩まされた。兄はパソコンで謡の会の案内状を作ろうと必死だった。

コーヒーをもう一杯

今日は蒸し暑かったがそれでも夕方からは空気がひんやりして心地よくなった。晩ご飯は野菜たっぷりに炒めた肉が少しついていた。それに豆入り野菜スープとピクルスにトースト。ビールとおしゃべりもついた。
ご飯がすむと9時に近く姉に電話する時間だ。ずっと「ああ、しんどー」が最初の言葉だったが反省したのか飽きたのか最近は「こんばんわー、しんどいねえ」」になっている。今日のデイサービスでの出来事、お昼ご飯の内容など聞いて「おいしいご飯でよかったね、爪も切ってもろてよかったやん」と調子よく返事して、今日の電話訪問は終わり。「また明日ねー」。

トーストを半分食べたところで紅茶を淹れた。それから一息ついたからコーヒーだ。相方がお気に入りの豆を挽いて淹れた。わたしはナッツの入った瓶を取り出してコーヒーのお相手。ああ、うまい。片づいたらコーヒーをもう一杯。

魚の骨が喉に引っかかったら

今夜のご飯は珍しく晩酌なしだというので、わたしだけ食前にウィスキーの水割りをグラス一杯飲んだ。ビールより美味い気がしたのは真夏と違うからかな。あんまり飲めないわたしはいつもビールをコップ一杯だが、今日はどうしたんかな。

ご飯と味噌汁(豆腐とネギ)、鯖の塩焼きと獅子唐と生椎茸の焼いたん、卵焼き、漬物、塩昆布の質素な晩ご飯だった。ほんまに久しぶりのことだが、喉に鯖の小骨が引っかかった。久しぶりの大事件。むかし、おばあちゃんが教えてくれたとおりに、ご飯を一口飲み込んだらいっしょに喉を通っていった。ご飯でダメなら生卵を飲めというのがうちの流儀だったがいまはどうかなあ?
今夜はおおごとにいたらずとれてよかった。サイトを読んだらご飯を飲み込むというのは書いてあるが、生卵なんて全然出てこないし実はご飯もあかんらしい。

まずは慌てずに「うがい」をするのが一番のようだ。骨は流水と一緒に流れ出る。それがダメなら・・・以下引用は「のらりくらりサイト」から。
《うがい等で少し様子をみて、しばらくした後喉仏をつまみ、左右に動かしてみる・唾を飲み込んだ時にやはり痛みを感じる、というようであれば素直に病院へ行った方が良いでしょう。》

さっきはご飯でうまい具合にいったからよかったが、骨がとれなかったら大変だ。耳鼻咽喉科はどこにあるのか調べておかなくちゃ。

今年の秋は

夕方から少したったころ岐阜県の友人からのメールに大きな月が出ているとあった。ベランダに出たがうちからは見えない。真上から北と西の方角へまわってもらわないと。いま夜中の1時だが見えない。もう上がって西の彼方に落ちてしまったのかも。

毎年のことだけど今頃になると夏の疲れがどっと出てきてしんどい。それが今年の夏は格別に暑かったけど格別にしんどくはなかった。すごくよく眠れて、寝る時間が遅くても起きるのが遅いから毎晩7〜8時間は眠っている。姉の家に行く日に早く起きてもその夜は早く眠くなってよく眠る。睡眠薬というものを飲んだことないし、お世話になろうと思ったこともないのがありがたい。

考えると毎年夏の終わりになると疲れが出て回復するまで時間がかかっていた。今年は?と考えるとわりと元気である。その一つは相方のおかげで野菜と果物をよく食べていること、もひとつが整体院のお世話になっているからだと気がついた。2年以上毎週休まずに通っているからだと思う。
先日友人と堀江のアブサンで食事したときに話題になったのだが、クミコさんは元気だって。トシのわりにですけど(笑)。
なんか毎日、秋と体調ばかりを話題にしているようで、もちょっと発展的な日記を書きたいものです。