今年のセミ

今日会った人が「土日に田舎に行ったらヒグラシとツクツクボウシが鳴いてましたよ」と言った。「大阪ではクマゼミしか鳴けへんもんね」と返事したが、ヒグラシってどんな声だったかな。ツクツクボウシは千里まで行くと聞けるけど、千里も長いこといってへんので、やっぱり聞いてない。でもツクツクボウシは名前の通りに鳴くからすぐに思い出せるが、ヒグラシはどんなだったかな。ということで、いまYouTubeで聞いたところ。説明どおり「カナカナカナ…」と聞こえていた。秋を告げる鳴き声と言われると、そうかなと思う。

うちの近所では梅雨の終わり頃にクマゼミが街路樹で鳴き出した。数日後に公園に行ってみたら、おそろしいほどの大合唱でうえーっと耳を押さえるほど。長堀通りの真ん中の遊歩道のところでも朝のうち通るとよく鳴いていた。
ところが梅雨が終わって猛暑になったら静かになったような気がする。街路樹のほうも静かになった。
短くも激しく燃えた今年のクマゼミたち。もう少しで猛暑も終わるかな。

足はおもうように動かずとも

なぜか計画とか計算が苦手でたいていのことを行き当たりばったりでやってきて、それなりにうまく収めてきた、と自分では思っている。からだは小さいがわりと丈夫で思うように動けていた。口もからだも達者だったのね。ところが最近は思いに体がついていかない。特に歩き過ぎがたたったと思うが膝を悪くした。膝痛とは長い付き合いになった上に治療に通ってもなかなか良くはならない。膝痛に緑の野菜が良いというのを知って相方がいろいろと食べさせてくれている。もっと体重を減らしもっと体操をしなくては!という結論はいつも同じ。

さっきまで当ブログの整理をしていた。過去のブログに書いた原稿が置いてあるので残そうと思うものをこちらにアップする。面倒な仕事だが過去の記事を読むのはなかなかおもしろい。

「足はおもうように動かずとも」という言葉が出てきて、うーんとうなった。
2012年6月24日の「酒井隆史『通天閣 新・日本資本主義発達史』読書は佳境に入っているが」という記事。
映画作家川島雄三が織田作之助を評価していてこう述べている。
【しかし、「故郷はない」とつねに断言し故郷の根を断ち切っていたからこそ、都市と故郷をかさねている者とちがってより見えてくる「都市的なもの」もあるはずだ。そもそも、歴史のなかで「都市的なもの」を形成してきたのは、この「根を断ち切った」者たちの群れではなかったろうか?】
【課題は、織田作を織田作自身から逃がすことであり、大阪を大阪自身から逃がすことであるように。/足はおもうように動かずとも、そう、それは魂の問題なのだ。】

こつこつとやってる作業が役に立った。「それは魂の問題なのだ。」という美しい言葉に再び出会った。鼓舞された。

楽しい会話

我が家はわたしが長い間のご飯炊きから解放されて上げ膳据え膳生活を送っている。買い物を含めてなのでわたしはほんとにラクになった。片付けもしてくれたら言うことないんやけど、まあそれは私が受け持っている。
出かけるときは時間の具合で個食になることがあって、それぞれ好きな時間に自分で作って食べる。

先日午後から用事があるときに晩飯は帰って作るからと言い置いて出かけた。そこの人に晩ご飯を作らなあかんから帰ると言ったら「今日は外食か出来合いにしなはれ」と言われたそうな。それでちょっとゆっくりしてそこを出てから「出来合いを買って帰るから待っているように」と電話があった。
外食か出来合いにしなはれと言った彼もご飯作りをやっているそうだから、男の会話も変わっていくね。

雑誌『ku : nel 』9月号が気に入った

隔月に出ている雑誌『ku : nel 』(クウネル)を最初に買ったのは3カ月前、雑誌の立ち読みをしていた相方がコウケンテツさんの料理ページを見つけて買ってきた。偶然、その号から編集者が変わり内容も変わったとのこと。雑誌を買わなくなって久しいので気にしていなかった。
たしか5月号で、出ている料理を作ってくれたのを食べたが、わたしが気に入ったのはパリの女性のファッションだった。ごく普通のかっこだが組み合わせやアクセサリのおしゃれがとてもうまい。インテリアも部分的に真似できそう。

いま出ている9月号はタイトルが「フランス女性は、なぜ素敵なのか?」である。フランス女性のおしゃれ度が高いというのはわかる気がする。行ったことがないから実は知らんけど。
どういう立場の人が『ku : nel 』に取り上げられているかわからないけど、いい感じの人が紹介されている。いかにも普通にパリの街角に立っていたり働いていたりしていそう。
20ページのアンヌ・レヴィさん、身長がわたしと同じく145センチなんだけどすごくおしゃれがうまい。ほんとにいい感じ。実はわたしのおしゃれと共通していると自己満足(笑)。
この特集の女性はみんな素敵だ。染めていた髪を染めるのをやめて伸ばしているから髪の途中から白髪と染め色が分かれている人がすごくカッコいい。わたしも髪染めを止めるときは悩まずにこうしたらいいのだ。

ツバスのカルパッチョ

毎日が昨日より暑いというなんともすごい今年の夏である。
「大阪市の天気」で検索したら、「大阪市 8月19日(金)曇り 38℃[+2] 28℃[+1] 注意報:雷 熱中症指数:危険」となっている。明日の予想は37℃で、今日より1℃低いだけだから暑いのは同じくね。それにしても37℃、38℃っていままで経験してない暑さだと思うけど。

夕方に雷が鳴り、雨が降り出した。でもすぐにやんだ。外の空気がやわらぐどころかよけいに暑くなった。降り切ってくれたら涼しくなるのに。

今日の晩ご飯はまずビール、ついで白ワイン、ツバスのお刺身が安かったのでと野菜たっぷりと合わせたカルパッチョが出た。次にトリの砂肝の炒めたの。どっちもうまかった。そのあとはグリーンアスパラその他のパスタ、パンはカンパーニュ。チーズと紅茶。そのあとコーヒー。

うまいものを食って暑さを乗り切ろう作戦(笑)。野菜とたんぱく質をよく摂ること。

クリント・イーストウッド製作・監督・主演『マディソン郡の橋』

散骨部分を見たくてレンタルDVDで見た。1995年製作だから21年前の映画だ。1995年の1月に阪神大震災があった。当時は映画も原作小説もずいぶんと評判になって知り合いはたいてい見に行ってた。わたしは評判が静まったころに小説は図書館で借りて読み映画はレンタルビデオで見た。それからテレビ放映で一度見たっけ。
わたしはずっとクリント・イーストウッドの大ファンで、たいていの映画は映画館で見てきたが、震災の頃から映画館には足が遠のいていまにいたる。

最近クリント・イーストウッドが共和党のトランプ氏を推しているのをメリル・ストリープがたしなめたとかネットニュースで読んだが、『マディソン郡の橋』からの付き合いやったのね。
アイオワ州マディソン郡ウィンターセットに造られた特設セット『フランチェスカの家』で42日間にわたっての撮影だったそうだから、ずいぶんと親しくなったでしょう。

フランチェスカは農場の主婦といっても元々はイタリア人で、第二次大戦のときに進駐してきた米兵と結婚して、アイオアにきた女性である。夜の散歩でイェイツの詩を口づさむとロバートがあとを継ぎ、アイルランド人だからと言ったけどインテリどうし。
ありえない恋がアメリカの片田舎で花開く。古い屋根付橋(やねつきばし)の写真を撮りに来たカメラマンと道順を教えた農場の主婦の恋。夫と子どもが子牛の品評会に出かけた4日間という日にちが、燃え上がった恋を消す時間としてよかったのね。

夫が運転する車に乗って買い物から帰るフランチェスカと家路につくロバートの車が交差点で前後になる。夫はわかっているけど何も言わない。妻は涙を拭いてじっとしている。濡れながらクリント・イーストウッドが立っている。

暑くても熱いものを、コーヒーも

毎日最低2回は熱いコーヒーを淹れて飲んでいる。ペーパードリップっていうやつね。わたしはお店で豆を挽いてもらったので淹れる。相方は焙煎された豆を買ってきて自分で挽いてから淹れる。同じ量だけ買ってきているが、わたしが2人分淹れることが多いので、ときどき挽いた豆だけ買う。
いくら暑くてもレイコは飲まない。氷水や冷水は飲むけど水以外は熱いのを飲む。

お盆の集まりで、姪がデパート2箇所で並んで買ったというチーズケーキ2種類が出た。そこへいままでみたいにコーヒーメーカーで淹れるのがめんどくそなってこれ買うてきたとコーヒーのペットボトルの大瓶が登場した。これはブラックやから牛乳をいれて飲むねんとちょっと高価な牛乳が次に出た。
せっかくのチーズケーキがもったいないと思ったが和を尊んで(笑)、ペットボトルのをブラックでいただいた。まあ、しゃべったり笑ったりでコーヒーの味がどうの、冷たいからどうのという余裕もなく、出てきたものを全部いただいた。

残ったチーズケーキをもらって帰って冷凍しておき昨日と今日とで食べた。熱いコーヒーでうまかった!!

熟れたトマトをまるかじり

お盆休みに入って留守の家が増えたせいか近所の野菜をおいている店の在庫が多いそうで、相方が持てるだけ買ってくる。翌日も行くとまだあったと買ってくる。よく熟れてうまい野菜がたくさん味わえてラッキー。
先日マクワウリを食べたのがうまかったのでまた買ってきた。これから食べるけどいい香りが漂っている。検索したら、これは「黄金まくわ」というものだ。甘いプリンスメロンに負けて生産が激減したんだって。でも【お盆のお供えとしての需要と、昔ながらの懐かしく素朴な風味を楽しむ人々に愛され、県内各地の家庭菜園で栽培され続けている。】そうである。続けて【2006年12月22日、奈良県から大和の伝統野菜として 「大和野菜」 に認定された。】とあった。
うちの近くには何店か伝統野菜を扱っている店があるから、これからも食べられそう。そのうち百貨店の果物売り場に「大和野菜」のマクワウリが出てくるかも。

さて、今日は真っ赤っかに熟した大きなトマトをおやつに食べた。白いお皿にのせたらすごく美しくて眺めていたけど、まるごとかじって食べました。

まだまだ続く暑さの中を

昨日は突然の夕立に喜んだり困ったりで予定より2時間ほど遅く姉の家を出たら月がうっすらと出ていた。また降ってきたらいやなのであわててタクシーで帰宅したが結局降らなかった。
親戚といえども人付き合いは疲れるもので、いやそれ以上に混雑しているデパートでの買い物に疲れたのかしら。疲れた〜
わたしが座った場所はいいあんばいに風の流れがよくて気分良かったのだが、やはり長時間冷房のせいで足元が冷えた。ソックスを2枚ばきしてたんだけど、やっぱりタタミの部屋に低い椅子で長時間はよくなかった。帰ってから膝から下が痒くて痒い専用の竹の耳かきの古いやつで掻きまくり。

お風呂入ってネット見たり雑誌見たりなんやかんやとなかなか寝られず。ようやく寝たら蚊取線香がとぼれてしまって、蚊に襲来された。夕立のせいでどこかにいた蚊が現れたのだろうか。蚊取線香を新しくして腕や首を掻きながら寝直した。

そんなことでまた昼頃起きてぶらぶらして、夕方昼寝2時間。相方が買い物に出たり入ったりしたのにも気がつかず熟睡した。
それでようやく人心地。栄養と睡眠でまだまだ続く暑さの中を生き抜かなくっちゃ(笑)。

お盆パーティ、その後の夕立

今日はお盆の飲み会だった。お正月があるから年に2回の姪一家との飲み会、今年も姉の家に7人が元気に集まった。10年以上続けているけど、元気とはいえ酒量は減ってるしご馳走も残る。ケーキだって包んで帰って明日のおやつにするくらいに食べる量が減っている。買うときについ買いすぎてしまうので気をつけようと思うのだが、やっぱり買いすぎる。いろんな残り物がうちの冷蔵庫に収まった。2・3日のおかず代の節約になるはず。

姪の夫の好物〈どんこ椎茸の炊いたん〉を姉が昨日炊いて冷蔵庫に入れてあった。今日出し忘れて彼らが帰った後に気がついた。「認知症が進んできた」と姉は嘆いたが、わたしも姉が炊いていたのを知りつつころっと忘れていた。姉妹そろって認知症やがな。姪の夫も毎度毎度自分のために用意してくれる椎茸を今年はないのかとなんで聞かなかったのかな。
姉がいらないと言うのでわたしがもらって帰って濃い味付けで炊き直し、遅い晩ご飯のソーメンで食べた。

全員が帰るといっぺんに淋しくなるので、姪一家が先に帰ったあとわたしらは1時間後に帰ることにしている。今日はちょうど1時間経った頃に雷が鳴り猛烈な雨が降ってきた。おう、永井荷風じゃ『濹東綺譚』じゃと喜んで庭を眺めていた。植木たちが大雨を喜んでいる。今年になってこんな猛烈な夕立は初めてだ。