アントワン・フークア監督『サウスポー』

『マグニフィセント・セブン』『トレーニングデイ』『クロッシング』といまいちばん気に入っている監督の作品を探したら出てきた。ボクシングの映画は大好きだからさっそく見ることにした。
主役がジェイク・ギレンホールということで調べたら『ブロークバック・マウンテン』に出ていた人だ。「あれよかったね、また見たいね」といいながら画面を見はじめるとすぐにボクシングの試合場面へ。ライトヘビー級のボクサー、ビリーは美しい妻と娘と豪華な邸宅で暮らしていた。夫婦とも施設で育って苦労したがいまは幸せな家庭である。施設のパーティで挨拶するビリーにライバル選手が挑発し流れ弾があたって妻が死亡。その後の試合をビリーは負け続け自殺しようとする。プロモーターからも謹慎を命じられ、娘は施設に連れて行かれる。

金なし、家なし、娘も連れて行かれて、どん底に落ちて再起を誓ったビリーは対戦相手のトレーナー(フォレスト・ウィテカー)のところに行く。まず便所掃除からといわれて反発するが、考え直して翌日から働きボクシングの基礎からやり直す。
まあ、ボクシング映画の定石なんだけど、丁寧に作ってあって試合のところは興奮し、父性愛にはほろりとし、いい映画だった。

アントワーン・フークア監督『クロッシング』

イーサン・ホークの映画を探したらニューヨーク、ブルックリンの警察官群像を描いたアントワーン・フークア監督『クロッシング』(2009)があった。サル(イーサン・ホーク)は麻薬捜査課の一員だが、小さい子どもがいる上に妻は双子を妊娠している。剥がれた壁のカビがひどくて医師から引っ越さないと母子ともに死ぬぞといわれている。今の状況では大金を手にいれないと引っ越しができない。最初のほうでヤクの売人のような男を殺して金を奪う。ところが家に帰ってみるとたいした額でないことがわかる。捜査中に大金を見て男を追いかけるがそいつは持っていなくて落胆。ほんまにどうするんかと思いやってやるせなくなった。だんだんいき詰まり借金の言い訳電話もほったらかし。結局は本拠に単身乗り込んで撃ちまくって現金を手に入れるが背後から撃たれてあっけなく死ぬ。
タンゴ(ドン・チードル)は出世のために潜入捜査官となりギャングの仲間に入るが、気の合うギャングのボス、キャズ(ウェズリー・スナイプス)を罠にハメることになる。出世と裏切りの間で悩むが結局は射殺される。

なんとリチャード・ギアが定年退職間際のやる気のない警官をやっている。あと何日かで退職するのだが、妻とは離婚して一人暮らし、黒人娼婦のもとへ通う日々。バッジを返した日、偶然行方不明の女性を見つけて彼女を救う。憮然とした表情とかよかったが、ちょっとさびしくなった。

女性の上司(エレン・バーキン)が好演。翻訳ミステリーを読んでいると、主人公の刑事が嫌っている女性上司にこのタイプが多い。
最初から最後まで隙のない緊張した場面が続く。フークア監督と出演者たちすごい。

オペラ『ドン・ジョバンニ』後半をDVDで見た

18日に前半を見て、後半をようやく今日見た。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲1788年初演
『ドン・ジョバンニ』1999年6月ウィーンにて
リッカルド・ムーティ指揮、ウィーン国立歌劇場合唱団&管弦楽団

長らくクラシック音楽をきいてなかったのが、村上春樹『騎士団長殺し』で目が覚めた。
モーツアルトのオペラ『ドン・ジョバンニ』というタイトルは知っていたが重要な項目である「騎士団長殺し」に関心をもっていなかった。小説についてはともかく、モーツアルトのオペラを知らんのは恥ずかしい。長いこと『魔笛』のファンだったのに残念なりと図書館で借りてきたDVDで勉強したというわけ。
ドン・ジョバンニによる騎士団長殺しの詳細がわかり、娘さんと婚約者のこともわかり、なるほどなのであった。

DVDとはいえ、久しぶりに見た舞台は華やかで、スピーディな演出が気持ち良く、華麗な衣装がすごくよかった。女性の胸元が大胆に開けられた衣装がそれぞれ似合っていた。

キアヌ・リーブス主演で製作総指揮者、チャド・スタエルスキー監督『ジョン・ウィック』

おととい土曜日に楽しんだ映画。キアヌ・リーブスが主演であり製作総指揮者。
凄腕の殺し屋だったジョン・ウィックは美しい女性と出会って足を洗い、結婚して平和に暮らしていたが妻を病気で失った。妻は死の間際に1匹の犬を彼に贈ってくれた。ジョンは犬と楽しく暮らしていたが、ある夜、強盗に襲われて大切にしていた車を盗まれ犬を殺された。車を奪ったのはロシアマフィアの勢力者ヴィゴのわがまま息子だった。ジョンはかつてヴィゴのもとで働いていた。ジョンが関わった大仕事のおかげでいまの大組織への拡大ができたのだ。
ジョンの実力をいやというほど知っているヴィゴは交渉に入るがジョンは受け付けない。ヴィゴはジョンを暗殺すべく懸賞金を出して、かつてのジョンの親友まで手を伸ばす。

それからはうまいストーリーで襲撃や暗殺の連続。息をつく間もない殴り合い、撃ち合いがものすごい。
チャド・スタエルスキー監督はもともと格闘技のひとで、この映画でカンフーとガンアクションをミックスした新スタイルの格闘技を作り出したのだそうである。
キアヌ・リーブスは相変わらずオトコマエで強くてカッコいい。
続編『ジョン・ウィック: チャプター2』が楽しみ。

オペラ『ドン・ジョバンニ』のDVDを見た

土日も変わらずばたばたと過ごしている。家事ってやってもやってもあるもんだ。でも実はぼーっとさぼっている時間のほうが多かったりして・・・ぼーっとしている合間に家事、かな。本は読んでいるが、完読できなくて、何冊か読みかけたままである。そのうち解決すると思っているが、いつのことやら。
映画はiMacがきてから毎晩見ている。まだブログに書いてないのもある。
今夜はオペラを見た。モーツアルトの『ドン・ジョバンニ』。「騎士団長殺し」である。半分だけ見たので、後半は明日。すごいし、楽しいし。舞台装置も衣装もすごくいい。

iMacに慣れたらヴィク・ファン・クラブの会報づくりはうんとラクになる見込みだが、今月はまだ戸惑いが多くてラクとは言い難い。まだ3日だもんね。ただ画面が27インチになったのですごく動作しやすい。Pagesでのレイアウトがものすごくラクだ。画面がすごくきめ細かくなったようで目に優しいのを感じる。
あれもこれもとやることがいっぱい。

iMacが到着。夜は『マグニフィセント・セブン』を楽しんだ

iMacがお昼前に届いた。昼ご飯後にさっそく開封。設置は相方におまかせなので「よろしくお願いします」と頭を下げて私は美容院へ。シュリットのシマさんとマックやSNSの話や彼氏の話などしてアッシュに染めハイライトも入れて短めに切ってもらった。すっかり夏モード。
戻ったらほとんど設定は終わっていたがだいぶ苦労したようだし、まだ終わってないところもあるので、晩ご飯はわたしが出来合いを買いに行くことにした。たまには健康路線を脱線するのもよしと枝豆と鰹のタタキと酢豚とコロッケと巻き寿司とおいなりさん、それでビール。

はじめての27インチは画面が大きくて色が美しくて細部までしっかりしている。心ゆくまで新しい西部劇を楽しんだ。お目当のイーサン・ホークはニヒルなところがかっこよく、悩んで戦いの場を去ったものの戻ってきて戦いの中で死ぬところに思い入れした。
デンゼル・ワシントンのハードボイルドな表情や立ち居振る舞いにも魅せられた。ほんまに7人ともそれぞれ良かったし、夫を殺されて立ち上がったエマ(ヘイリー・ベネット)の清々しさも良かった。

ジョン・スタージェス監督『荒野の七人』

iMacが今週中にこの部屋にくる。今日はそれに備えて机周りの掃除と整理をした。部屋のどこも本だらけなので、保存する本と不要の本をわけて箱詰めした。iMacが机の上に落ち着いたら、元の本置き部屋に戻るだろうけど、今日のところはすっきりした。
まず最初に『マグニフィセント・セブン』を見る予定。

ということで、今日は『荒野の七人』を見て西部劇のお勉強。
1960年のアメリカ映画だが第4作(1972)まであるとは知らなかった。もともとが黒澤明監督の『七人の侍』のリメイクなんだけど、『七人の侍』も含めてはるか彼方なのである。今夜なぜ見たかというと『マグニフィセント・セブン』がおもしろかったから、そのルーツを知りたくて。
映画館で見た覚えはないから多分のちのちテレビで見たのだと思う。ユル・ブリンナーがあんまり好きでなかったから行かなかったのだろう。ずっと スティーブ・マックイーンが好きだけど、ほかにいい映画がたくさんあるから強いて見なかった。

そんなことで西部劇育ちなんだけどいま見た『荒野の七人』はもひとつだった。新しいiMacで『マグニフィセント・セブン』が見たい。

アガサ・クリスティ原作、ビリー・ワイルダー監督『情婦』

小学生のときに今は亡き二番目の姉が「タイさま」と騒いでいたタイロン・パワーの主演作をついに見た。映画雑誌『スクリーン』で見た意味ありげなマレーネ・ディートリヒの写真にも魅かれるものがあった。最近はネットで写真を見ることも多い。でもストーリーは全然知らなかった。チャールズ・ロートンが動いてものを言うところもうれしく見た。
金持ちの未亡人が殺されてタイさまが裁判にかけられる裁判劇なんだけど、チャールズ・ロートンと付添婦役のエルザ・ランチェスターのやりとりがおもしろいので、緊張の裁判劇が喜劇調にもなっていてうまくできた映画だ。この二人は実際の夫婦なんだって。

今夜は他のことをするつもりだったのに相方がこれ見るかといったのをいいことに最後まで見てしまった。調子のよい男が殺人事件の容疑者として逮捕され裁判が開かれる。1958年の作品なんだけど、隙がなく笑わせるところもちゃんとあり、納得させるストーリー。いつかは見たいと思っていた『情婦』を見られて幸せ。
これからは見たい映画のBlu-rayやDVDを手に入れてどんどん見よう。もう少ししたらiMacがやってくる。

ロバート・ゼメキス監督『マリアンヌ』

ブラッド・ビッドの映画で見たのは『セブン』『ファイト・クラブ』くらいしか思い出せない。そうそう『テルマとルイーズ』のチンピラ役もあったなあというくらい。
それと『セブン』の刑事役がよかった。妻の役で共演したグウィネス・パルトローと付き合っているとのことで応援してたんやけど・・・。ずいぶん古い話だ。

『マリアンヌ』は久しぶりのブラッド・ピットと初めて見るマリオン・コティヤールの共演で、1942年、第二次大戦下のモロッコでカナダ人工作員のマックス(ブラピ)とフランス人工作員のマリアンヌ(マリオン・コティヤール)が指令を受けて会う。普通に出会うのではなくいつ死ぬかもしれない環境で、一緒に活動しているうちに恋に落ち結婚し娘が生まれる。イギリスにもどって生活していると、上司から呼び出され「君の妻マリアンヌに二重スパイの疑いがある。君の手で始末しろ」と命令される。マリアンヌの決断がすごい。

ブラピは顔も姿も美しくてほれぼれした。マリオン・コティヤールは初めてだけど、1940年代のヨーロッパの女性の感じがよく出ていて美しい。イングリット・バークマンやローレン・バコールを彷彿させる美しさ。

ロバート・バドロー監督・脚本『ブルーに生まれついて』

「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」を聞きたいときはマイルス・ディヴィスの『Cookin’ with the Miles Davis Quintet」をかける。70年頃に東京にいたいまは亡き弟が「これええで」と持ってきてくれた。もらってから何度も聞いているうちにLPレコードの時代からCDの時代に移った。このCDはわたしがかけるCDのうちいちばん聞いているといっていい。

「ジャズと自由は手をつないでいく」なんて言葉をかかげていたわたしと違って弟はウエストコーストジャズが好きだった。そしてお金をつぎ込んだレコードを惜しそうに持ってくるのだった。惜しいと聞かせたいの気持ちがレコードにこもっていた。
わたしが自然に口ずさむ曲にけっこうウエストコーストジャズが入っている。ジェリー・マリガンがトップ。映画『真夏の夜の夢』のマリガンものすごくかっこよかった。
チェット・ベイカーは名前はもちろん知ってたけど、気をつけて聞いたことがなかった。「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」の人やね、なんていうくらいで。

今夜、イーサン・ホークが演じるチェット・ベイカーを見て惚れた。『ブルーに生まれついて』(2015)