かますご食べて春がきた

晩ご飯に「かますご」が出た。春がきた。
「かますご」というのは関西の言葉で、ちりめんじゃこのサイズは「かなぎちりめん」、もう一回り大きくて釘煮にするのは「いかなご」、かなり大きくなって7センチくらいのが「かますご」という。毎年なんていうんやったかなと混乱して検索している(笑)。
かますごは買ったときには茹でてあるので、さっと焼いて二杯酢で食べる。春になると酒の肴の一品として度々登場する。安くて簡単な上に季節感があるので便利である。安いので売り場を見てまわっているとつい買ってしまう。いまはダンナが買ってきて丁寧に焼いている。

阪神大震災のときボランティアで仮設住宅を訪ねていると、この季節、行った先々で「いかなご」の釘煮を煮ている醤油の匂いがただよってきた。郷愁の念がその匂いにこめられているようだった。いまもこの季節になると思い出す。

うちは3年ほど菜食していたのでその間は魚も肉も食べていなかった。今年は菜食プラスタンパク質ということにしたので、肉と魚をぼちぼち食べている。すんごく新鮮、そしてうまい。台所がちょっと油っぽくなったけど。

今日の晩ご飯;焼酎湯割り、葉っぱのサラダ、かますごの二杯酢、イワシの蒲焼+大根の漬物、厚揚げと大根の炊いたん、ご飯、大根とわかめの味噌汁、納豆、海苔、番茶。

春は貝がうまい 「アサリのパスタ」

春は貝が美味しいからひな祭りのご馳走は貝を入れると母親が言ってたのを覚えている。実際にひな祭りに母が貝の料理を作ったかどうかは覚えてない。だいたいひな祭りのご馳走など食べたことがないような気がする。貧乏人の子沢山だからご飯を食べさすだけでせいいっぱいで、子どもたちもそれが当たり前と思っていた。

ひな祭りのご馳走は、働き出してからできた友だちが作ってくれた。コーラスで知り合ったSさんは両親をすでに亡くしていたが遺産で豊かに暮らしていた。華やかなひとで歌う方は彼女が中心になっていて、わたしは歌以外の世話をする役にまわっていた。いまも同じようなものです(笑)。
Sさんは料理が得意で母親譲りの食べ物をよく作って誘ってくれた。ひな祭りのちらし寿司もそのひとつ。しかも「お母さんへ」と土産にもたせてくれた。
数年後に結婚して東京へ行ってしまった。サルトルとヴォーボワールが来日したときに新婚家庭に泊めてもらったが、それから会っていなくて、いつの間にか連絡が切れてしまった。
そんなことを思い出しながら食べた今夜の「アサリのパスタ」がすっごくうまかった。

今日の晩ご飯:白ワイン、葉っぱのサラダ、アサリのパスタ、鳴門ワカメとジャコ炒め、豚肉煮+ザワークラフト、野菜スープ、バケット、紅茶。

桜島大根のステーキ

先日買ってきた桜島大根だけど、あっさりとサラダに、次に小さな三角に切って肉と炒めた、普通の大根のように厚揚げと炊いて、味噌汁に入れてといろいろして食べた。その次は適当な厚さと大きさでステーキにしたんだけど「桜島大根ステーキがうまかったよ」と言ったらステーキというのは肉だけやろと言われて、さあて?となった。
いま検索したら肉料理が主だけど、魚介類と野菜類その他もあるのだ。例えばアワビステーキとか(笑)。大根ステーキというのもあったよ。
あのとき買ったのは全部食べた。お店にまた入っているようなのでまた買って食べる。

今日の晩ご飯:赤ワイン、葉っぱのサラダ、小さいラム肉のステーキにクレソンつけて、肉汁かけの桜島大根ステーキとタンポポの葉っぱ、ご飯、味噌汁、山芋とろろ、海苔、三年番茶。

ナッツがあれば

去年の暮れから甘いものを食べるのをやめた。47キロ台の体重が48キロになりそうで、なんとかしなくちゃと思って。食事のダイエットの工夫の前におやつ廃止。
やめるにあたって、まず貰い物の和菓子を捨て、つぎにもったいなくもチョコを入れてある缶を空にした。缶はオランダのアンティークなので蓋を開けて匂いを抜いたあとしまい込んだ。そのうちになにか入れる物ができるだろう。
目下体重は46,2キロを前後している。一度だけ45キロ台になったがまた戻った。まあぼちぼちと減っていってるからいいとしよう。姉の家に行くといっしょに甘いおやつを少々食べる。ダイエットのガス抜き(笑)。

わたしはいやしいのでコーヒーを飲むと口が寂しくなる。それでナッツ類を三つの小さな缶に入れておいてある。コーヒータイムにちょこちょこっと食べればご機嫌さんだ。並んだ缶は可愛くて見ているのが楽しいし。

こうして書いておけばダイエットに励みがでるという深謀遠慮です。早く43キロになったとここに書きたい。ありうるかしら。

桜島大根がうまい

本町の八百屋「森の小屋」へ野菜を買いに行った相方がどっこいしょと持って帰ってきたのはでっかい桜島大根。切り口からいくと一個でなくて1/6のようだがそれでもでかい。葉っぱも太い束になっている。ちゃんと生産者の名前が入っている。
晩ご飯には小さい三角形に切って塩もみしたのが小皿で出た。次に厚揚げと炊いたんが深皿で出た。葉っぱはチリメンジャコと炒めた。どれもうまいと言ったらまだまだ残っているとのことで、明日の楽しみ。

今日の献立:菜っぱのサラダ、焼酎湯割り、桜島大根の塩もみ、桜島大根の葉っぱとチリメンジャコ炒め、厚揚げと桜島大根の炊いたん、豚肉の煮込みとピクルス盛り合わせ、ご飯を茶碗に1/3、豆腐とワカメの味噌汁、梅干し、煎茶。

安くてうまいハタハタの鍋

昨日の疲れが抜けない感じで足腰がだるくて目も疲れてかなわんかったが、予約してある美容室へ行った。名犬シェル君を抱いて鏡の前に座ってしゃべっているうちに気分が上がってきて、帰るときには上機嫌になっていた。出来上がりの写真を見せてもらったらご機嫌さんに笑っている。よかった、よかった。

染め時間待ちに『婦人画報』を読んでいたら花の特集で日本中の見事な花が勢ぞろいしていて綺麗だ。こんなに美しく花が咲いているところがこの国にあるんやなと眺めていた。重いので長く見ていられなかったけど。
コーヒーを淹れてもらって会話は続く。歯医者さん情報、病院情報、パン屋さん情報、野菜市情報も人の寄る場所ならでは。

帰ってから洗濯して片付けしてあとはネットで遊んだ。体の疲れはまだ残っている。
相方が買い物に行ってハタハタが安かったと喜んでいる。8匹パックが100円だったから2パック買ったって。晩ご飯はハタハタ鍋。キノコとネギと豆腐を入れて、最後はうどんで汁も残さず食べた。気を使った出汁のせいか格段にうまかった〜

今夜の晩ご飯はフォー

フォーを屋台で食べてからベトナム料理を食べてみたくなったが、まだベトナム料理店にはいったことがない。野菜の市とか祭りのテントでフォーを何度か食べただけである。好きな味なのでフォーの麺の代わりに春雨を使ったりして個食のときにけっこう食べている。そのとき手元にある野菜を入れてニンニクを効かせてお餅も入れたスープはけっこう好き。

先日輸入食料品店で袋入りのフォーを相方が買ってきて本の教えにそって作った。フォーの原料はお米の粉である。白くて平べったくてきしめんに似てる。
今夜の晩ご飯は先にビールと野菜と肉のおかずを食べてから大きな丼に盛られたフォーが出た。さっぱりとしていていい感じ。たっぷりのいろんなハーブの葉っぱが異国情緒を誘う。もやしは必須。その時々に上にのせる野菜や肉で濃厚になったりさっぱりしたりするはず。
スープだけでなく具沢山の焼きそばしてもうまそう。

紅くて甘いビーツのスープ

今週も淀屋橋の野菜市でビーツを買ってきた。またおいしいスープが食べられる。
先週のスープがまだ一回分残っていたのを今日食べた。きつい紅色だが味は甘く優しい。これに豚肉が入るとボルシチなのだそうだ。見かけはさつまいもみたいでどんくさいが、味は格別。大鍋でつくって5回くらいに分けて食べる。

最近の雑誌の料理ページではほとんど食事のときはサラダを先に食べろと書いてある。なんや、うちは時流にのってるだけやんかとぶつぶつ言いながら、まずサラダから食べている。

今日の晩ご飯の献立
いろんな葉っぱのサラダ、ラデッシュとカリフラワーとにんじんのピクルス、豚肉の焼いたのに茹でトウモロコシとクレソン添え、ビーツのスープ、アボカドとブロッコリーのペンネ、紅茶。

ダイエット!

ダイエットというものをしたことがなかったが、今回は「糖質制限ダイエット」ということで「ダイエット中!」と大きな声で言っている。ずっとダイエットとは縁のなかったわたしがいうのだからくすぐったい。これで体重が落ちなければカッコ悪くて大阪の街を歩けません。
あんなに好きで毎日食べていた甘いものをいまは見る気がしない。デパ地下で買うのも見るのも好きだった和菓子やケーキ、いまはそれらの売り場を見向きもしないで通り過ぎる。

結局は行くとこまでいったからかな(笑)。ご飯のあとは必ず甘いものを食べていた。ネットや映画を見ながらチョコレートをひとかけ、ついでにもう一個、またもう一個(笑)。
最近の好みは和菓子は羊羹「夜の梅」で、洋ものはシナモンロール。それが2カ月で忘却の彼方にいってしもうた。

1日2食で大幅減量したものの菜食にしてからはそのまま移行だったが、今回は減っている。食事の品数が多いせいか満腹感があってダイエットしている気分はないのがよいのかな。デザートがなくても満腹だから不満がない。口が空いたらピーナッツ。
あと3キロ減らしたい野望を抱いてる。

タンポポのサラダと堀井和子さんの本

野菜の市に行った相方の買い物の中にイタリアン・タンポポが入っていた。濃い緑の大きな葉っぱ。泉北に住んでいたころによく田んぼのへりとかで摘んできて食べたのを思い出した。30数年前のはなし。
どうやって食べたかなと考えて、ベーコンを炒めたのとゆで卵を崩したのと合わせたのだと思い出した。緑、黄、赤が混ざってきれいな彩りが食欲を誘う。のちにはタンポポの代わりに春菊でやっていたが、なぜか最近忘れてた。

たしか本にあったんやでと探した。『堀井和子の気ままな朝食の本』があった。螺旋綴じの同じ装丁で4冊ある。タンポポのサラダはちゃんとあったが堀井さんのはタンポポとベーコンだ。ゆで卵を使っているのは別の本だったみたい。でも、懐かしい本4冊のページをめくって楽しいひととき。

わたしは昔「歩く植物図鑑」と言われていたくらい雑草の知識があった。ハイキングなんか行くとあれは○○、これは○○とうるさくいうので敬遠された(笑)。食べられる雑草を採って帰ったが母親に却下されたっけ。「戦争中でもないのにこんなもん食べへん」だって(笑)。
最近は野にも山にもご無沙汰で草の名前も忘却の彼方に行ってしまった。

本棚から久しぶりに出してきたので記しておく。すべて白馬出版発行。
『堀井和子の気ままなパンの本』(1987)
『堀井和子の気ままな朝食の本』(1988)
堀井和子『ヴァーモントへの本』(1988)
堀井和子『おいしいサンフランシスコの本』(1989)