電子書籍よりも図書館

今日のNHK「クローズアップ現代」で電子書籍を取り上げていた。わたしはまだiPadも買っていなくて、アップル大好きなのにと不思議がられる。iPadはファッションとしては欲しい。サラ・パレツキーさんが奈良のカフェでiPadを出して写真をいろいろ見せてくれたときは、わたしも欲しい!と思った(笑)。

でも読書としては、このパソコンで「青空文庫」を読ませてもらっているし、新刊書が欲しい場合をのぞいて図書館がいい。子どものときから古本屋へ通ってたし、何十年も本を買う主義だったが、ここへきて所有欲がなくなってきた。それどころか在庫の本も整理しておこうという気持ちがおきてきた。こんなに駄本(わたしには重要本だが)を残されたら困るやろ。

そしてテレビを見ていると、電子書籍が金儲けになるとみた人たちが群がっている。電子書籍で本を読みやすくなる人や、作品を書く人に有利になったりといいことがたくさんあると思うが、いまのところ、わたしは図書館がええわ。
でも、だれかがiPadをプレゼントしてくれたらありがたく使わせてもらう。

バイロン卿の娘エイダ

図書館でマーク・フローエンフェルダーの著作「THE COMPUTER」という大型本を借りてきた。コンピュータの歴史や人物に関する本だけど、最初は計算ということからはじまっている。世界最古の集計システムはチェコで発見された骨で、人為的に刻まれた数に関する痕跡の一番古いものだとか。
それからいろいろな人の肖像画と実績が記されているが、知っている名前はパスカルくらいだ。
めくっていくと美しい女性の肖像画に出くわす。詩人バイロンの娘、エイダ・バイロン・ラブレイス(1815〜1852)である。バイロンは有名な与謝野鉄幹の歌「ああ、われ、ダンテの奇才なく、バイロン、ハイネの熱なくも・・・」のバイロンである。その娘さんがなんでコンピュータの本にあるのか。

エイダは一歳のとき母に連れられて家を出た。エイダがバイロン卿に影響を受けて詩人になるのを恐れたためだ。母は自分の妹に頼んでエイダに数学と科学を教え込ませる。成長したエイダはイタリアの数学者の論文を英訳し、それに彼女自身が長い注釈を書いて発表した。この注釈のために彼女は「世界最初のプログラマ」という栄誉を受けているそうな。彼女はバベッジ(数学者で発明家)の装置が完成した暁には、コンピュータが家電品と同様に一般家庭の必須品となることが当然であると予見していた。プログラム用語の一つ、Ade(エイダ)は彼女にちなんだものなんだって。ひぇーっ。(ハント・ヴェルク訳 トランスワールドジャパン 6500円+税)