義兄が亡くなって1年

昨日おとといは自分の風邪ひきの話ばかり書いていて肝心の一周忌の話を書いてなかった。と言っても穏やかな集まりで書くほどのことはなし。
一年という日々は故人を忘れさせるもののようだ。義兄の場合は7年半という闘病期間の長さのせいかもしれない。姉は頑張っていたぶんまだ疲れが残っているみたいで、姉を労る集まりだったような。一周忌ってこれでいいのね。

義兄の妹夫妻は定年になった元公務員で郊外に住み、毎日貸農場で野菜を作る日々だという。毎朝6時に起きるんですわと言うので笑ってしまった。横に座ったこの日記を読んでいる甥が笑った。甥「生活時間が正反対ですやん」わたし「6時になったらベッドにいないとお日ぃさんが当ったら融けてしまうわ」。他の人にはわからん会話。元公務員夫妻はわけわからん顔だったが、説明するのもしんどくてパス。
建物を出ると午後の日射しが燦々と輝いていた。「うわっ、まぶしぃ、融けそう」やけくそのわたし(笑)。
ほんまに体をまっすぐにして座っているだけでも疲れた、と話は一昨日の日記につながる。

SUB、荘司幸恵QUARTETの演奏で、亡くなった旧友脇田さんを偲ぶ

荘司幸恵QUARTET+2(荘司幸恵(P) 鈴木一郎(G) 財 盛紘(B) 中野 圭人(D) +西山満(cell) +城下麻弥(Vo))の演奏を聴くのは8カ月ぶり。真面目な演奏ぶりは変わらないし、荘司さんのピアノはスイングして楽しい。ヴォーカルの城下麻弥さんはMAYAさん時代より大人になったような気がする。

この数年のあいだ何人か女性ヴォーカルを聴いて、そのときはよかったと思い、よかったと感想も書いているのだが、どうも好感が長続きしていない。だから女性ヴォーカルをできるだけ聴かないようにしていたのだが、今日の城下さんの歌はよかった。これからが楽しみ。
西山さんのチェロがまた素晴らしい響きだった。そして若きベースとドラムが踏ん張り、ギターの鈴木さんはいつも真面目。

最後の「ブルーモンク」で突然、先日亡くなられたとツイッターで読んだ脇田憲一さんを思い出した。1960年ごろのこと、「真夏のジャズ」を見に行った映画館を出たとき、同じく一人で来ていた脇田さんと鉢合わせした。コーヒーをおごってもらって映画の話をしたが、わたしが「ブルーモンク」に魂を奪われてしゃべりまくるのを笑って聞いてくれた。同人雑誌の仲間でいい兄貴だった脇田さん。素晴らしい演奏に涙が出そうになった。関西の労働運動界に独特の光芒をはなっていたとツイッターには書かれていたが、生前に一度昔話をしたかった。

個人年表作成中

おととい佐藤薫さんと話をしたときは(80年代)と指を折り、昨日は「マリクレール」を買っていたのはいつだったかな(90年代)と首を傾げて考えた。毎度こんなことをしててはいけない、ってずっとこうしてたんだけど(笑)。で突然、年表つくろうと思った。
今日はエクセルで西暦、年号、年齢、自分のできごと、まわりのできごと、社会のできごとの行をつくった。いやに縦に長いんでいやになるが、ちょこちょことすぐ書けるところを入れていくと、人生だな〜悪くないって気になった。

この表を眺めながらブログのテーマを決める日もありそうだ。とりあえず数日は入れる楽しみを味わえる。さっそく去年暮れの義兄、今年夏の義姉の命日を入れたが、父親と母親のを覚えてないという親不孝者である。父のほうはブログをはじめてから亡くなったのでわかるけど。母のほうは姉に聞こう。
登山のところは登った山まで入れようとしたらたいへんやな。このころ登山に夢中と書いておくか。コーラスも団長したこともあったなぁ。仕事を辞めてぶらぶらしてたとき大阪府知事選のアルバイトをしたとか、年表っていくらでも埋めることが出てくるのね。

おばあちゃんの念仏

先日行ったお葬式は真言宗だった。お坊さんの「南無大師遍照金剛」と唱えるお経でわかった。その後に姉の家に行ったとき、謡本(うたいぼん)が数冊机の上に置いてあった。姉は謡を30年もやっている。謡で「南無大師遍照金剛」と出てくるのは「葵の上」「道成寺」で、「南無阿弥陀仏」というのは「隅田川」「当麻」だとページを開いてくれた。鎌倉仏教が興るまでは密教で、それ以後に鎌倉仏教が広がった。というような話をして「鎌倉仏教」という本を貸してくれた。まだ読んでないが。

わたしは不信心者であるが、仏像やお経は好き。
山梨のおばあちゃんの念仏はこうだった。「ふーどう、しゃかー、もんじゅー、ふーげん、じーぞう、みーろく、やーくし、かんのん、せーいし、あーしゅく、あみだ、だいにち、こーくーぞう」この後に「なむあみだぶつ」を何度か言う。母親もこれをうたって(?)いることがあった。
いまふと思い出して検索したら、「不動明王、釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩、薬師如来、観音菩薩、勢至菩薩、阿弥陀如来、阿しゅく如来、大日如来、虚空蔵菩薩」のことだったのね。