今月もVFCのこと

なんやかやと月に一度VFC会報を話題にしている。毎月のイベント(笑)。
今月もこのくそ暑さの中をぶーぶーいいながらやってて、いまは最終ページのプリント中。ほんまにやれやれようやったと自画自賛。
今月は会員の中野さんのカナダからシカゴへの旅行記がある。シカゴでは有名ホテルのティールームでサラ・パレツキーさんと会って親しくお話してきた。7年前にご夫婦で来日されたときに、奈良で日本料理を囲んで歓談した。そのときと奈良から京都へお見送りのふたりが英語で手紙を書き、持っていってもらってサラさんに読んでもらおうというのが今回の企画。
わたしは2回の来日で世話役をしたので、特権(笑)で、お土産を持っていってもらった。堀江のジョローナでハードボイルド作家に似合いそうなネックレスを選んでもらったときの話も楽しい笑い話になったようだ。

そんなこんなおもしろ話もあって、話題豊富な会報が出来上がった。
明日綴じて封筒に入れてお年玉切手をたくさんカンパしてもらったのを貼ってポストに入れる。

アイヴァン・ライトマン監督『デーヴ』

1993年のアメリカ映画でケヴィン・クラインとシガニー・ウィーバー主演。職業斡旋所を経営するデーヴは気楽な生活を楽しんでいるが、顔や姿が大統領とそっくり。
ある日大統領のそっくりさんとしてモノマネをしていると、シークレットサービスに目をつけられる。モノマネはボランティアとしてやってるだけと弁解しても無駄で、大統領の替え玉として使われる。最初の人前を通行する大統領姿がうまくいった。まもなくほんとの大統領がセックスしていて倒れる。

思わぬ事態になりデーヴは替え玉を通すことになる。大統領特別補佐官は副大統領を失脚させて自分は次期大統領になるつもりで画策する。大統領夫人がホワイトハウスに戻ってきて実情を知る。実は大統領夫妻は表向きだけで裏では反目しあっていたのだ。
デーヴはホームレスの子供たち支援の法案をめぐって特別補佐官と対立する。
議会や記者会見など本物っぽいシーンが続き、デーヴの人の良さと機を見るに敏なところが幸いして、最後はハッピーエンド。
久しぶりにケヴィン・クラインとシガニー・ウィーバーを見て楽しんだが、24年前の映画か〜 アマゾンプライム。

今日はフレンチ

お盆休みといっても帰省にも旅行にも縁のない我が家。美味いものを食うといっても毎日の食事がうまいものなんで(笑)。外食もせず、観劇もせず、散歩すらせず、買い物は必要品だけやし。そんな毎日を振り払うように、先日思い切ってシルクの5本指靴下を1ダース買って贅沢気分を味わった。どうせいるもんやけど(笑)。

昨日友人にお盆帰省のお土産をもらった。信州・桔梗ヶ原の城戸ワイナリーの赤ワイン。すぐに明日はフレンチにしようと決めた。ここんとこ毎日ビールだから気分も変わるだろう。帰って提案したら食事係がオーケーで、缶詰のオイルサーディンとトマトとオリーブの実をあわせたパスタとグリーンサラダ(アボカド、キュウリ、シシトウ、オクラ)とトースト(チーズとメイプルシロップつき)という簡単メニューだったがうまかった。
食後はいっしょにいただいた羽二重餅でデザート。

今日はエアコンなしで自然の風を窓から入れた。うまい具合に風が北から入る。冬はこの風で部屋が冷えるんだけど、もうしばらくの間は命の洗濯ができる。道路を縦横に走る車を眺めながらコーヒーを飲むのがええ塩梅だ。

大阪駅ステーションシネマで『鉄路の斗い』を見た

最近買い物するのに大阪駅のイカリスーパーへ行くことが多い。明るくて美味しいものが揃っていて買いやすい。駅の建物に入って歩いているとふと思い出すときがある。イカリの隣りには明るいティールームがあって賑わっている。このあたりが暗かったことを思い出すこともない。北側は相変わらずの高架下だが昔とはずいぶん違って明るくなった。
『鉄路の斗い』は石原裕次郎主演作と二本立てだった。ということで、裕次郎の映画のリストをみたらすぐにわかった。

かたや、ルネ・クレマン監督、アンリ・アルカン撮影のモノクロ映画、フランスの鉄道労働者のナチス抵抗を描いた作品である。この映画のことを知ってから絶対見たいと思っていた。大阪駅構内だからどこにでも行くぞというほどの決意ではなかったけど。でも誘う友だちがいなかったのだから孤独やったんやな。
労働者たちが処刑されるときに小さな虫が壁に止り、羽のゆらめきを一人の労働者がじっと眺めていて、すぐに銃の音が響き彼は倒れる。忘れられないシーンだ。

そうだ、裕次郎はたしかドラマーの役だったと思い出して調べたら『嵐を呼ぶ男』で、封切りは昭和32年である。多分、ステーションシネマは二番館だろうからその翌年くらいかな。記憶をたどると、一人で行き、はじめて入る映画館であったこと、トイレの匂いが漂っていたことくらいしか思い出せない。

まだまだ暑い

驚異的な暑さからちょっと気温が下がって快適だった数日、寝やすくて疲れから解放されたと思ったが、思ったのと反対にいっそう疲れた。姉がしんどいしんどいを連発するし、元気が売りの姪が半年に一度の集会を体調崩して休んだ。ほんまにしんどいお盆だった。

週に一度、姉のところに手伝いに行くが、今日は出かける時からしんどくて、行ってからも居眠りしたり、姉のベッドの掛け布団の上で横になっていたりした。
夜に雨が降ることを希望して植木の水やりをさぼって姉の家から出たが、昨日書いた歯磨きと蚊取り線香だけハンズでさっさと買って、あとは見向きもせずに帰ってきた。カバンも見る気がせず。
わたしだけではなく、だれもがしんどいのではなかろうか。そういえば、帰りのタクシーの運転手さんはひどい風邪をひいていた。

帰ってすぐにぬるいお風呂に入って、つぎはベッドでうとうとし、晩ご飯ができたぞといわれて食べた。チーズいろいろとトマトとキュウリのオードブル、いろんなグリーンの葉っぱと豆腐のサラダ、鶏肉の炒めたんとザワークラウト、トーストと紅茶。片付けする前にパソコン開いてメールやSNSを読んで、これ書いている。読む本、読みかけの本が山積みだ。でも今日は睡眠優先。

この夏も「菊花線香」で安眠

買ってあった蚊取り線香があと少しになった。明日心斎橋へ行って東急ハンズで買おう。歯磨きチューブ「ソルティー」も使っているやつだけで在庫がなくなったから買わねば。他に何かあったかな、点検を忘れずに。
この間は姪母子と姉にお盆プレゼントを買ったから明日は自分のものを買おう。欲しいのが目につけばだけど。またカバン買ったりして(笑)。

ずっと蚊取り線香立てのいいのがないか探していた。安全第一にしないと熟睡中にひっくり返しては大変だ。さっきまで海苔が10帖入っていたしっかりした缶を使っていた。安全だけど色気がない。ふと気がついて、これはどうかなと引っ張り出したのは、使わなくなった琺瑯鍋。東欧のアンティークを扱っている店にあって中古なのに6000円した。グレイでいかにもって感じの線が入っている。気に入って使いすぎて底に傷がついた。それ以来使わないで台所の片隅に飾り物として置いてあった。
ああ、これこれ!と引っ張り出して洗って乾かし、いま線香を立てたところ。目立って、安全、これええやん。

夏に読む本、マルグリット・デュラス『タルキニアの小馬』

マルグリット・デュラスが好きで、特に『タルキニアの小馬』が好きな時代が長かった。ここ数年は読まなくなったけど、30年くらいは毎年夏になると本棚から引っ張り出して夏の間机の上に置いていた。好きな箇所は覚えていて読まなくてもわかるが、じっくりと読むときもあった。小さい男の子がいるインテリの夫婦と友人が夏休みを暑い田舎で過ごす。夫婦は別荘を借り、友人はホテルにいる。3人はその避暑地(?)の中心人物で、みんないっしょに泳ぎ酒を飲む。そこへモーターボートに乗った男性が現れ、別荘住まいの妻に惹かれる。暑さの描写がほんとに暑そうで、特に暑い日は声に出して読むほどだった。

1953年の作品だからいま思うと作中人物の男女関係にちょっと慎ましいところがある。海に漂いながら、ホテルのバーで飲みながら、議論もあり恋もあり、フランスのインテリ階層らしい。そしてお酒をよく飲む。あれっ、なんていったっけ、お酒の名前がいま出てこない。たしかビターカンパーリっていうんだった。

毎日暑くて暑くてたまらない大阪の夏。避暑なんてとんでもないが気持ちはタルキニアに飛んでいた。
(田中倫郎訳 集英社文庫)

ギンガムのハンカチ

ギンガムのハンカチを愛用している。しっかりしていて何年経っても洗濯しては使っている。デパートの小物売り場のバーゲンにあったのを見つけて買ったのは10数年前だ。最初はちょっと気恥ずかしかったがずっと使っている。

長年のおんなともだちが失恋したときつきあって心斎橋あたりの喫茶店や洋品店を歩き回ったことがあった。コーヒー店でギンガムの赤いハンカチをとり出しておでこの汗を拭いたわたしを見て、彼女がふっと笑った。同じようなことを繰り返す会話と涙から解放され、わたしは聞き疲れの恋話から一瞬日常にもどってほっと息をついた。あのとき赤いギンガムのハンカチはとても助けになった。

いつもそのギンガムを使っているわけではない。わりとハンカチを買うのが好きだ。買ったものの綺麗なハンカチはもったいなくてバッグの奥深く畳まれている。吉屋信子の小説のシーンがもしわたしの生活に現れたらその綺麗なハンカチをそろりととり出すだろう。

ギンガムという名称は小学校のとき『あしながおじさん』で覚えた。村の孤児院から成績優秀ということでカレッジに入るように後援者がついたジュデイ。カレッジの女中さんはみんなギンガムのエプロンをしている。村の孤児院でギンガムばかり着せられていたジュデイは見ていられない。わたしはこの物語でギンガムという布の名を覚えた。

今年もお盆集会

毎年、盆と正月は姉の家に集まって姪一家とご飯を食べる。姉が元気なときは得意料理をつくっていたが、ここ数年はわたしがデパ地下でできたものを買って持っていってた。まだまだ続けるつもりだったけど、姪が気の毒がってお店にお弁当を注文しようと言い出した。それはラクだと話にのって、家の前からタクシーに乗って直接行くことにした。食べ物は持たずに先に揃えておいたお土産品を持ってラクな訪問。デパ地下内をみんなが好きそうなものを探すのは楽しみではあるが疲れるから、これからはずっとお弁当になりそう。さびしいがしょうがない。高校野球を見ながらお弁当を食べビールを飲み甘いものを食べた。そしてプレゼントの交換。

昼過ぎに到着したら仕切人の姪がいない。朝からしんどいといって寝ているそうだ。食べたものが悪いとか熱が出たとかではなく、疲れが出たみたい。夫と娘がきていて姪のぶんも取り仕切っていた。昨日の夜は涼しくて寝やすかった。おとといまで暑さの中できりっとしていたのがくずれて疲れが出たんだろうというのはわたしの解釈だが、ほんまに猛暑一休みのいまは疲れが出る季節だと思う。気をつけなくちゃ。今日は早寝しよう。

今日は白いご飯

ずっと玄米ご飯を食べている。1日2食のうちの一食が和食だから玄米ご飯は1日1回。玄米は前の日に研いで水につけておく手間がかかるが、相方が黙ってやっている。わたしはうまい玄米ご飯をありがたくいただいている。一度に数日分を炊いてタッパーに入れておき、ご飯のたびにステンレス鍋で温めて食べる。田舎に住む友人が送ってくれた自家用玄米だからうまい。
昨夜の帰りが超遅かったので玄米飯が品切れ、今日はすぐ食べられる白米のご飯が炊いてあった。お酒は休んで即ご飯で、カレーライス。柔らかい味のソースなのにぐっとくる辛味がうまかった。おかずにゴーヤーチャンプルーと豆入り野菜サラダ。
うまいうまいとお代わりした。ふだんはよそったぶんしか食べないがお酒がないとご飯が進むみたい。
紅茶を飲んだあとにコーヒーとチョコレート。うまかった〜