晴れた5月の青空に〜

若いときのことだが、メーデー行進をしたくて友だちの会社の労働組合のメーデーに一緒に参加させてもらったことがある。わたしが働いていた小さな会社は労働組合もなく作ろうと言い出すものもいなかったから一人でやきもきしていただけである。
早くから『うたごえ歌集』でメーデーの歌を練習したので、行進しながら大きな声で歌った。いまでもたまにお風呂で歌っている。
「晴れた5月の青空に、うたごえ高く響かせて、歩く我らの先頭に、掲げられたる組合旗」
ほらほら歌えるやん。その日は雨やったけど(笑)。「おれらは金をもらって(組合から手当が出たみたい)来てるのに、あんたはえらい」と言われたけど、そのときはお金を払ってでもメーデーやりたかったのだからしゃあない。達成感はあったようななかったような。

いまは〜 あの元気はどこへ行ったやら〜
朝里の浜のニシンのようにどこかへ行ってしもうたな〜
季節の変わり目の5月はしんどくて憂鬱なり。