いままでピーナツバターというものをあんまり食べてなかった。子どものときは基本のもの以外はもったいないということで食べさせてもらえなかった。舶来好きな父親のおかげで朝食は紅茶とトーストだったけど、節約でバターでなくマーガリンだった。それもつけすぎると母親に注意された。言葉だけで「オートミール」を知って憧れた。オートミールはいまの我が家の必需品である。
アメリカの絵本やミステリーを読むとピーナツバターがよく出てきて食べてみたいと思ったものだ。映画で子どもたちが学校へお弁当を持って行くのに、自分でパンにピーナツバターを塗りつける。それだけを紙袋に入れて走って行くのをいいなと思った。我が家のお弁当はご飯に梅干しが真ん中にあって、あとはタラコと昨夜の残りの野菜が少々みたいなものだった。洋画に出てくるお弁当よりうちの弁当のほうがマシだったのかしらね。まあ、そんなもんでも作ってくれたからモンクはいったことがない。
ピーナツバターくらいいつでも買えるようになったけど、甘いと思うと手が出ない。ひと瓶買って食べきれなかったら困る。
この間、相方が買ってきたのは甘いものが入っていないピーナツだけのもの。これはそのままスプーンですくって食べてもうまい。
今日のおやつに作ってくれた薄切りトーストにつけてバナナの薄切りをのせてはさんだのがうまかった。コーヒーにとても合っていた。