レジナルド・ヒル『甦った女』読んだのは三回目

前回読んだのは4年前で、その数年前に読んだときも図書館のお世話になった。今回は中古本といえ自分の本で読んだ。また数年もしないうちに読みたくなるだろう。すごい引力を持つ作家だ。
内容は前回「レジナルド・ヒル「甦った女」再読」として自分でいうのもなんですが丁寧に書いているので、今日は雑感でいく。

27年前に外交官のジェイムズ・ウェストロップとパメラ夫妻はミックルドア卿の屋敷に招待されていた。パメラが殺されミックルドア卿と愛人とされたシシーが逮捕された。男は処刑され、終身刑だったシシーはいまになって釈放された。
27年前の殺人事件について再調査のため、ロンドンから副警察長に出世したヒラーをリーダーにした調査チームがやってくる。当時の責任者タランティア警視は若手刑事のダルジールに目をかけてくれた。ヒラーが大嫌いなダルジール警視は自分なりの調査をはじめる。

ダルジール警視は休暇をとって個人的にアメリカへ行く。ニューヨークでの賑やかな滞在の後に、列車でヴァージニア州の州都ウイリアムズバーグまで行く。ニューヨークのタクシーと大違いの静かな動きに感激しダルジールは降りたときに過分のチップを渡す。

ジェイムズ・ウェストロップはウイリアムズバーグで古い屋敷の相続人であるマリールーと穏やかに暮らしている。人生を捨てていた彼はマリールーに会って生き直すことができた。しかしいまは癌で余命幾ばくもない。そこへダルジールが訪れて物語は最終章へつき進んで行く。

そこで、わたしは映画「アナザー・カントリー」(1983)を思い出した。コリン・ファースが共産主義者を演じていた映画だ。あれや。