ジェイムズ・エルロイ『ブラック・ダリア』(1)

翻訳ミステリ読書会が明日になった。ジェイムズ・エルロイ「ブラック・ダリア」がテキストに決まっていたのにもかかわらずまだ読めてない。咳のせいで深刻そうなのは受付なかったと言っておこう。1時過ぎにようやく読み終えた。なんとしても感想をまとめあげねばならぬ。
この「kumiko日記」と以前の「kumikoのほとんど毎日ページ」を調べて、エルロイの感想がひとつもないのがわかった。なんとカンニングはできひん(笑)。
正面突破はあきらめることにして、感じが似ていると思い出した映画のことをと考えたのね。ところがその映画のタイトルが出てこない。相方に「鼻に傷をつけられるやつ」「水道局が出てくる」「ロマン・ポランスキー」と出てきた言葉をぶつけて、映画名「チャイナ・タウン」をようやく思い出して、ブログ内検索したら、なんとまあ〈ブライアン・デ・パルマ監督「ブラック・ダリア」〉(2007年10月)というのが出てきた。えっ、この本は映画になってて、しかもあたしは見てたんや。「チャイナ・タウン」どうこうという前に「ブラック・ダリア」の映画があったんや。しかも、日記には「チャイナ・タウン」を思い出すと書いてあった(笑)。

この本を読んだのは1994年、それから「L.A.コンフィデンシャル」「ホワイト・ジャズ」「ハリウッド・ノクターン」「アメリカン・タブロイド」と出版されるとすぐに読んできた。最近は全然読んでなかった。明日の読書会で盛り上がって新作を読む気になるかもしれない。中島由美さんがヴィク・ファン・クラブ会報4月号に「アンダーワールドUSA」を紹介してくださっている。

第二次大戦が終わったあとのロサンゼルス、主人公バッキーは警察学校を出たころに相棒のリーと出会う。リーはヘビィ級でバッキーはライトヘヴィ級のボクサーだった。
※続きは明日ということで。
(吉野美恵子訳 文芸春秋 690円)