トム・カリン監督『美しすぎる母』

見たい映画をメモしてあるのからこれどうかなと選んだ。美しい母がジュリアン・ムーアだから文句なし。そして息子が『リリーのすべて』でリリーをやったエディ・レッドメインである。
「1972年11月17日、バーバラ・ベークランドは誰よりも愛する息子・アントニーに殺された。」とあるが、本当に実話を映画化(2007年 西仏米)したものだそうだ。

貧しい家庭に育ったバーバラはフランス人の大金持ちと結婚して息子が生まれ、表面的にはなに不自由のない毎日を送っている。
息子が赤ちゃん時代の1946年から物語がはじまり、少年から青年へと成長していく。その間、夫と妻の間にいろいろと齟齬があり、浮気があり、息子は育っていき女性とも男性とも関係を持つ。母と父が抱き合っている横に息子もきて3人で抱き合うなどショックなシーンがいっぱい。

1972年に美青年に成長した息子が素敵なスーツを着て母とファッション話を交わし、そのあと母は息子の横にいって下半身を触る。
その後に息子は母親を殺してしまう。死体となった母を横に、冷静に警察に電話し、そして腹が減ったと中華屋に出前を頼む。警官が来たときは床に座ったまま食事中だった。