トッド・ヘインズ監督『ベルベット・ゴールドマイン』は1998年のイギリス/アメリカ映画。どんな映画かも知らずに見たけど、よかった〜
なにも知らなかったグラム・ロックの勉強にもなった。
わたしは70年代の終わりまでほとんどフリージャズを聞いていて、78年ごろから一気にパンクにいった変わり者である。デヴィット・ボウイもイギー・ポップもそのころのロック雑誌で知っていたが、グラム・ロックはこの映画を見るまで知らなかったようなものだ。
主人公のモデルがデヴィット・ボウイとイギー・ポップであるのも知ってる人は知っているところ。
ブライアン(ジョナサン・リース=マイヤーズ)とカート(ユアン・マクレガー)の実演シーンは実際こうだったんだろうなと楽しく見た。男どうしのベッドシーンもあり。
ニューヨークで雑誌記者をしているアーサー(クリスチャン・ベール)は編集長から70年代はじめのロンドンで爆発的に人気があったグラム・ロックの大スター、ブライアンの現在を取材するように命じられる。ブライアンは人気絶頂時に暗殺事件を自演して非難されスターの座から転落してしまい行方不明である。
アーサーは過去と現在のブアライアンを追いかけつつ、自分の過去も振り返ることになる。
ものすごく大金が動く音楽業界と麻薬と酒と女(同性愛も含む)に入り浸るロックスターたちの華やかで寂しい姿を描いた映画。タイトルの文字もおしゃれで、衣装やメイクも美しい。そして音楽!ほとんど初体験のグラム・ロックの嵐!よかった〜