まず、ウキペディアから頂いた知識から。フランク・ミラーによるコミック「シン・シティ」を映画化したもので、監督はロバート・ロドリゲスの他に原作・脚本のフランク・ミラー、クエンティン・タランティーノがスペシャルゲスト監督。出演者がミッキー・ローク、ブルース・ウィリス、ジェシカ・アルバ、クライヴ・オーウェンなど多彩。
原作も評価も知らなかったが、ただ新たなミッキー・ロークがいいという評判のみで見たくなった。
ミッキー・ロークはかなりの間大好きで、ハリウッド美男俳優では、モンゴメリー・クリフト(「赤い河」)の次に好きな俳優だった。「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」の最初のシーンの大写しの笑顔でめろめろになり、「白いドレスの女」「ダイナー」「ランブルフィッシュ」「ナインハーフ」「エンゼル・ハート」「フランチェスカ」と見に行き、レーザーディスクも買った。あとはボクサーの映画とか見たような気がするが興味を失ってしまった。
それ以来のミッキー・ロークなのだ。ずいぶんと強面のメークをしているけど、目のあたりとか昔の美男の面影が漂っていて、しかも一夜を共にした美女のために闘う男マーヴ役だからよかった。
もうひとり、心臓に持病を持つ刑事ハーティガンを演じるブルース・ウィルスもよかった。丈の長いトレンチコートがよく似合う。
マーウとハーティガンのスタイルも生き方も昔のハードボイルドミステリの主人公のよう。
そして第二話のクライヴ・オーウェンがよかった。なんで見ているのか覚えていないのに、なにか懐かしさを感じた。
正義の刑事ブルース・ウィルスが陰謀にはまって投獄されている間、手紙を出し続けたのがジェシカ・アルバ(「キラー・インサイド・ミー」しか見ていない)で、少女から強く優しい女性に成長している。
第二話の娼婦街は娼婦たちが武装し治安を維持していて、警察も介入しない自治区である。女用心棒は二刀流と手裏剣と弓矢の使い手でものは言わないが存在感があった。
音楽にも映像にも満足した。原作を読んでみたい。