アレクサンデル・セーデルベリ『アンダルシアの友』を読んでいる

一昨年の1月に出た本。紹介記事も読んだことがなく感想も読んだことがない。スウェーデンのミステリはいろいろあるけれど、この本も作家も知らなかった。
一昨年の夏にジュンク堂のポケミス棚をふらっと見ていて手に取った。まず第一にグレー地に赤い文字で原書名と作家名があるのが気に入った。第二に『アンダルシアの友』というタイトルが気に入った。言葉としては『アンダルシアの犬』しか知らないけど(笑)。
高いけど買おうかなとページをめくっていたら

外にはストックホルムの夜が広がっていた。

という一行があって、おっ、文学的!と思った。それで買ったのだが本棚に置いたまま1年半経ってしまった。

ようやく読み出して面白いのに気がついた。あと少しで読み終える。

2/3まできたところで、スウェーデン国家警察の警部グニラの家に上司が訪れるシーンがある。庭の片隅に小さなあづまやがあり、テーブルにグニラ手製のシナモンロールと紅茶が出される。それを見ながら上司は「部下にお袋さんと呼ばれているそうだね」と話を切り出した。
こんなとこも好き。もう少しで終わるんで今夜中に読んでしまう。
(ヘレンハルメ美穂訳 2100円+税 ハヤカワポケットミステリ)