007の映画をはじめて見たのはいつかと調べたら1962年に「007 ドクター・ノオ」、63年に「007 ロシアより愛をこめて」、64年に「007 ゴールドフィンガー」を見ていた。そのときのジェイムズ・ボンドはショーン・コネリー。父親と弟が騒いでいたのでわたしも見に行ったのだ。本も読んだけどあまり好きではなかった。
それから間が開いて、ロジャー・ムーアのファンの小学生の姪を連れて「007 ムーンレイカー」を見たらアホらしくてボンドとの縁はきれていた。
そして去年のこと、T氏にお借りしたDVDの中に「007 カジノ・ロワイヤル」(2006)が入っていて見たのだが、いま検索したら感想を書いてなかった。見た映画一覧表には入っているんだけど。それでもうジェイムズ・ボンドはええわという気持ちだった。
そこへ「スカイフォール」より先に見よというT氏のお言葉に従って先日見た「ビューティフル」でハビエル・バルデムが気に入った。そうなると、やっぱり「007 スカイフォール」(2012)を見ようと思った。どんな悪い奴やろと空想がふくらむ。
最初のほうはいままでどおりの「007」ぽかったけど、途中からは地味な映画だった。ボンドガールらしき美人は出てくるが、ベッドシーンはなし。
なせかボンドはMといっしょにアストンマーティンに乗って生まれ故郷のスコットランドへ行く。生家はボンドが死んだということで、家は売りに出し兵器庫の銃も売り払われていた。そこでハビエル・バルデム扮する悪漢と対決する。
スコットランドの荒れ果てたような風景がよかった。石でできた家には地下に秘密の通路があって礼拝堂に続く。カトリック迫害の時代のもの。
ダニエル・クレイグの青い瞳が美しい。すごく好きではないがええ感じ。
ハビエル・バルデムは金髪にしてすごみを出していた。悪役を演じるにあたって工夫しているなと思った。
Mのジュディ・デンチは貫禄があった。気がつかなかったけどずっとMをやり続けていたんだ。7本もあるらしいけど、スコットランドで死す。