昨日、青空文庫で「源氏物語」がもうちょっと残っているのを読もうと思いながら、あれこれ見ていたらアーサー・コナン・ドイル(シャーロック・ホームズ)にぶつかった。たくさんある中で気に入ったタイトルが大久保ゆう訳「サセックスの吸血鬼」。
考えたら最近(といってもだいぶ前だが)読んだホームズは、ローリー・R・キング「シャーロック・ホームズの愛弟子」のシリーズなのだ。そのシリーズの「バスカヴィルの謎」を読んだときに、本家の「バスカヴィルの犬」を何十年ぶりに再読したんだった。
シャーロック・ホームズとワトソンのところに以前に関わった事件で知り合った人から依頼状が届いた。
紅茶卸経営者のファーガソンからの吸血鬼に関するもので、知人はホームズを訪ねて依頼するように薦めたという。
サセックス州はそう遠くない。古い屋敷が多い所だ。ファーガソンはワトソンの若いときのラグビー仲間だった。「貴君の案件喜んで調査する所存」と電報で承諾する。
翌朝やってきたファーガソンは体格が崩れ元一流選手の無様な姿をさらしていた。
話を聞いてホームズとワトソンは明日にも屋敷を訪ねると決めた。
翌日二人はサセックスに行き荷物を宿に預けてファーガソンの古い地主屋敷を訪ねた。
ファーガソンは最初の妻に死に別れてペルー人の若い女性と再婚し子どもが生まれている。前妻の息子が一人いて父を慕っている。
事件というのは愛する妻がわが子の生き血を吸っていたのを目撃されたというもの。その後は乳児には乳母が離れずについている。妻には昔からいる召使いがつききりでついている。
シャーロック・ホームズは論理的に事件を解決する。
モノクロの挿絵もよくて楽しめた。
シャーロック・ホームズの物語がこんなにおもしろいとは!!